図1 日本列島周辺のプレートの配置と活火山 (三角) の分布太平洋プレートの沈み込みによって東日本火山帯が、フィリピン海プレートによって西日本火山帯が形成されている。 111の活火山※1が点在する火山大国日本にあって、フィリピン海プレートが沈み込む西日本では、九州には10以上の活火山が密集するにもかかわらず、中国・近畿地方には活火山は2つしかありません。また近畿地方には活火山は存在しない一方で、有馬には高温の温泉が湧出します。神戸大学海洋底探査センター、大学院理学研究科、都市安全研究センターでは、防災科学技術研究所と共同でこれらの謎を統一的に解くために、過去のプレート運動の再現とプレートの沈み込みに伴う熱現象について解析を行いました。 その結果、九州の地下には古くて冷たいプレートが、中国・近畿地方では若くて熱いプレートが沈み込み、近畿地方では有馬の直下でプレートから高温流体が放出されて温泉
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