マイナンバーを巡るトラブル続出を受けて政府が示した11月末までの総点検に対し、実務を担う自治体には「具体的な点検の範囲や手法がいまだに分からない」と不安が広がっている。大きな自治体ほど点検するデータの数が膨大になるとみられ、「気が遠くなるような話だ」と苦悩の声も漏れる。 マイナンバーに別人の情報がひも付けられるミスが一部の自治体で発覚した身体障害者手帳。東京都では国の方針を受け、障害者手帳の申請窓口となる区市町村での手続きなどを確認し、担当者は「何重ものチェックをするため、不適切な方法でのひも付けはない」とする。 ただ、政府は今回、ひも付けの方法が適切だったかにかかわらず、全件を点検対象とした。都が交付している障害者手帳は約48万~49万件、このうちひも付けを終えたのは約30万件に上り、関係者は「全てを確認するのは現実的ではない」と頭を悩ませる。 6月に障害者手帳のひも付けミスが見つかった
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