2月16日、白川日銀総裁は2001年から06年まで日銀が採用した量的緩和政策について、物価押し上げの効果は非常に限定的だったと指摘。2008年10月撮影(2010年 ロイター/Kim Kyung-Hoon) [東京 16日 ロイター] 白川方明日銀総裁は16日、衆議院予算委員会で、2001年から06年までの間、日銀が採用した量的緩和政策について、金融システムの安定維持には大きな効果があったが、物価押し上げの効果は非常に限定的だったと指摘した。 また金融市場が再度混乱するような場合には、日銀は果断に行動するとの考えを繰り返した。山本幸三委員(自民)の質問に答えた。 白川総裁は5年間の量的緩和の経験について「金融システムの安定維持には大きな効果があったと評価している。内外のデフレの歴史を振り返ると、ほとんどが金融システムが不安定化したときに、デフレの怖さが顕在化している」としたが「人々の支