「(歓楽街の)北新地に行けば、品位のない弁護士はいっぱいいる」。大阪弁護士会から業務停止2カ月の懲戒処分を受けた大阪府知事の橋下徹氏は17日午前、大阪府庁で報道陣に対し、こう語った。「社会的品位をおとしめた」などと指摘された橋下氏は「僕が考える品位とは基準が違う」と、淡々とした表情で述べた。 ■日弁連へ不服請求せず 橋下氏は、日本弁護士連合会への不服審査請求について「品位の話を弁護士会の中でしても仕方がない」と述べ、請求はしない考えを示唆した。 口調は落ち着いていたが、弁護士会に対する怒りは収まらない様子。「今までの懲戒事例をみれば、弁護士会の品位の基準が、いかにいいかげんなものかが分かる」とし、「視野の狭い弁護士が判断している」と処分に対する不快感を示した。 知事業務への影響を聞かれると「公務には差し支えない」とした上で、「有権者に判断してもらいたい」と語った。