公安調査庁は1日、オウム真理教から改称した「アレフ」への立ち入り検査で、同庁職員や警察官ら12人の画像を印刷した紙がペーパーナイフのような刃物で串刺しにされた状態で見つかったと発表し、立ち入り時に撮影した教団施設内の画像を公開した。 公安庁が情報収集過程で得た画像を公開するのは極めて異例。同庁は「悪質性が極めて高く、公表の公益性もあると判断した」と説明している。 公安庁によると、画像は、幹部職員らが出演したテレビ番組や立ち入り検査時にアレフ側が撮影した動画の一場面とみられる。今年4月以降に発見したという。同庁は「オウム時代と変わらない危険性があることの表れ」と説明している。 ジャーナリストの大谷昭宏さんは「常に監視対象となっているのに、このような脇の甘いことをするのか疑問。今回のケースだけで組織全体が危険との印象を持つのは短絡的だ」と指摘。「普段は情報を隠す組織が情報開示に積極的になった時