「日本人はなぜ戦争をしたか」を読了。昨日書いたように、青春小説というか、教養小説のようだった。戦前の青年たちの熱さが伝わる。 日本人はなぜ戦争をしたか―昭和16年夏の敗戦 (日本の近代 猪瀬直樹著作集) 作者: 猪瀬直樹出版社/メーカー: 小学館発売日: 2002/07メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 37回この商品を含むブログ (54件) を見る 本書の焦眉は、当時三十歳代の大日本帝国「ベスト&ブライティスト」を集めた「総力戦研究所」の1期生が、昭和16年夏の時点で、日本必敗を予測していたということ。その根拠として、南進して仮に石油を確保しても、それを運ぶ商船が足りなくなるであろうことを予測していたと。 逆に言えば、当時の政府は南進した場合の石油確保までは予測していても、船舶の量と撃沈数を無視して開戦を決意したと。企画院総裁、鈴木貞一氏のインタビューまでしてウラをとっている。し