2011年9月6日〜8日の3日間、神奈川県のパシフィコ横浜・国際会議センターにて、ゲーム開発者の技術交流などを目的としたCEDEC(コンピュータエンターテインメントデベロッパーズカンファレンス) 2011が開催された。 最終日に“Ruby開発が教えてくれたこと”と題した発表を行ったのは、ネットワーク応用通信研究所の……いや、こう言ったほうがわかりやすい人が多いかもしれない、プログラミング言語“Ruby”の開発者の、まつもとゆきひろ氏。“ストレスなくプログラミングを楽しむ”ことを目的として開発された、Rubyの思想とは。 まつもと氏とプログラミング言語との出会いは、中学生のころに遡る。父親が買ってきたポケコンで、BASICでプログラミングするようになったのが始まりだ。しかしながら、当時はちゃんとしたコンピューターは高価な時代で、インターネットもない。まつもと少年は「いつかコンピューターを手に