山口県内の大半の駅で、「ICOCA(イコカ)」や「Suica(スイカ)」などの交通系ICカード乗車券が使えない状態が続いている。県はJR西日本に要望を重ねているが、進展がない状態だ。登場から18年になるIC乗車券はキャッシュレス決済の手段としても浸透しているが、鉄道とバスの双方で全く使えない県も残る。 「観光をこれからやっていくぞという時に、肝心要の新山口駅にない。決定的致命傷だ」 10月上旬、山口県議会の商工観光委員会。山陽新幹線と在来線が接続する県の玄関口、JR新山口駅(山口市)の在来線でIC乗車券が使えないことを、議員がただした。県の担当課長は「JRに繰り返し要望している」「検討を深めるとの回答を得ている」と苦しい答弁を繰り返した。 山口県内でIC乗車券を使える在来線の駅は東西の両端にある4駅にとどまる。JR西日本によると、山陽線の広島県境からの3駅(和木、岩国、南岩国)と、九州から
![ICOCAで行けない山口 IC使えず「決定的致命傷」:朝日新聞デジタル](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/0c92e28444a785fe38e9238914625b68e50770b6/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.asahicom.jp%2Farticles%2Fimages%2Fc_AS20191022001081_comm.jpg)