8月になりました。6日、9日の広島、長崎の原爆の日、15日の終戦の日を控えて例年この時期、新聞各紙には戦争と平和に関連した記事が目につくようになります。8月に顕著な傾向であることに対して、時に「8月ジャーナリズム」などの揶揄もありますが、それでも戦争と平和の問題を社会全体で考えていくうえで、とりわけ戦争体験の継承はマスメディアにとっても大きなテーマだと考えています。 そんな中で、3日付の毎日新聞朝刊(東京本社発行の最終版)1面トップに掲載された「民間船員も戦地に」「有事の隊員輸送」「防衛省検討 予備自衛官として」などの見出しが並んだ記事に目が留まりました。南西諸島有事の際に民間フェリーで自衛隊員を戦闘地域に運ぶために、フェリーの船員を予備自衛官にすることを防衛省が検討している、との記事です。社会面にも関連記事が「戦地へ 誰が行くのか」などの見出しとともに掲載されています。いずれもネットの同