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船戸与一に関するyosi0605のブックマーク (2)

  • 船戸与一『満州国演義』全9巻を読了 - kojitakenの日記

    今年4月に新潮文庫版で読み始めた船戸与一(1944-2015)の遺作となった長編『満州国演義』全9巻を読み終えた。4月、5月に各1冊、6月に3冊、7月に2冊、8月に1冊と読み進み、最後の第9巻は8月30日から今日9月3日の未明にかけて読んだ。原稿7500枚、単行刊行当時の頁数にして4500頁(文庫版では5000頁以上)に及ぶ大作だ。これを、2009年に肺癌で余命1年の宣告を受けた船戸与一がその5年後の2014年秋に完結させた。第9巻の単行は2015年2月に出版され、著者はその2か月後の同年4月22日に肺癌でこの世を去った。 南冥の雫 満州国演義八 (新潮文庫) 作者: 船戸与一出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2016/06/26メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る 残夢の骸 満州国演義九 (新潮文庫) 作者: 船戸与一出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2016/

    船戸与一『満州国演義』全9巻を読了 - kojitakenの日記
  • 南京事件:堀田善衛「時間」と船戸与一「灰塵の暦」

    狂気が進行している今、狂気が支配していた時代に何があったのか、なぜ狂気を押しとどめることが出来なかったのか、人々はなぜ狂気に押し流され、むしろ一緒になって狂気を煽っていくようになったのかを知る必要がある。 以前私は、堀田善衛氏の著作「時間」を、このブログで紹介した。それは、あの時代の狂気の集中的な表現となった南京事件を南京に暮らす1人の中国人(陳英諦)の視点から描いた小説である。そこでも紹介したが、「時間」の解説で辺見庸氏は、作家の堀田氏が陳英諦に仮託するかたちで、南京事件を書いたことを「目玉のいれかえ」と述べ、目玉のいれかえによって、「ほしいままに蛮性をむきだして殺し、犯し、略奪する『皇軍』兵士らが、蹂躙される者たちの目にはいったいどのように映じ、どのように感じられ、けっか、被害者たちにどのような思念と行動を励起したのか。おそらく近代のニッポンジンの多くにはこうした『他者』への観点と想像

    南京事件:堀田善衛「時間」と船戸与一「灰塵の暦」
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