苦境に追い打ちをかけるように、今年3月、全土で数日間にわたって停電になった。約3カ月たった今も全面復旧には至らず、マラカイボのように各地で断続的に停電が続く。マラカイボでは水道も止まった。水道施設が電力を確保できないのが原因とみられる。 5月25日午後6時すぎ、マラカイボ中心部のガソリンスタンドに5キロを超す行列ができていた。商店を営むネストル・ポルティジョさん(54)は並び始めて36時間が過ぎていた。「ガソリンの次は水くみ。その次は食べ物探し。生きるために仕事どころじゃない。ここは見捨てられた街だ!」 この状況は、特に貧困層の人々を追い詰めている。
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