2009年10月28日水曜日 サマーが読んでいた本 『(500)日のサマー』はとてもいい映画だった。 見る前はプロットから『アニー・ホール』や『ハイ・フィデリティ』のような男子一人称映画を想像していたのだが(ただし、主人公トムのパーソナリティは明らかにこれらの映画に連なる……そう、草食系男子ではなくウィンプスターだ!)、実際によく似ている映画はスタンリー・ドーネンの『いつも2人で』だった。 『いつも2人で』は、アルバート・フィニーとオードリー・ヘプバーンが演じる夫婦の出会いから倦怠期の十二年間を描く映画である。 ただし、時間は過去から現在へとまっすぐ流れない。出会い、新婚時代、子どもが出来た後、その時々の2人が倦怠期の2人と同じ路上でドライブをしているという不思議な構成になっている。 『(500)日のサマー』も、トムの人生にサマーという女の子がいた500日の時間がランダムに並べられ