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2012年7月11日のブックマーク (2件)

  • 『言語と国家-言語計画ならびに言語政策の研究』フロリアン・クルマス

    は世界的にも稀なほど言語的統一が果たされ、地域格差も少なく、識字水準も極めて高いため、言語というと何か「自然」から生まれたもので、一つの「国」の人々が一つの言葉を話すのが当たり前のように感じられてしまうことが多いですが、言うまでもなく言語は極めて政治的な構成物です。言語の発生そのものは「自然」かもしれませんが、それが「国語」化され統一・共通化されるのは、あくまで政治的プロセスによるものです。書記に至っては完全に人工物であり、その標準化は純粋に言語政策上の決定であるに過ぎません。 この国家運営上極めて重要な言語政策について概説したのが、この『言語と国家-言語計画ならびに言語政策の研究』。著者ドイツ人ですが、日にも長く滞在し日語を理解し、日語の例も多く取り上げられているので、親しみ易いです。 いくつか面白かったところを引用します。 バハサ・インドネシア語には子音集団がない。(・・・)

    yugui
    yugui 2012/07/11
  • 第3回 本で埋め尽くされた書斎をどうするか

    をテーマにしたエッセイや随筆、棚を紹介するを漁ってみると、僕が知らないだけで、実は「床抜け」はそんなに珍しいことではなく、起こりうるということを思い知った。それどころか床が抜けなくても、が大量にあるというだけで十分大変だということも、嫌というほどに理解した。 との格闘 その中から故・草森紳一のケースを紹介してみたい。著書の『随筆 が崩れる』(文春新書)には次のようなことが書いてあった。 ドドッと、の崩れる音がする。首をすくめると、またドドッと崩れる音。一ヶ所が崩れると、あちこち連鎖反応してぶつかり合い、積んであるが四散する。と、またドドッ。耳を塞ぎたくなる。あいつら、俺をあざ笑っているな、と思う。こいつは、また元へ戻すのに骨だぞ、と顔をしかめ、首をふる。 これは草森さんが風呂に入ろうとしての山が崩れ、浴室に閉じ込められたときの様子である。彼の住む2DKの空間の中でまったく

    yugui
    yugui 2012/07/11