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ブックマーク / tmaita77.blogspot.com (3)

  • 失業の重みの国際比較

    コロナウィルス感染防止のため,週末の外出自粛が呼びかけられています。それを通し越して,不要不急の労働を禁止した国も出てきました。南欧のスペインです。 「不要不急の労働」という言い回しは,われわれ日人にすれば違和感がありますが,働くことをそれほど重視していないお国柄の表れでしょうか。スペインの失業率はメチャ高で2ケタはデフォルト,それでも国民は,明るい太陽を浴びながら談笑したり,寝転んだりしています。 しかし日はそうではありません。失業のダメージは大きく,「失業=人生終了」という向きさえあります。職を失っても命まで取られることはありませんが,自分自身で命を断つ,そう自殺してしまうのです。 データでみても,失業と自殺は非常に強く相関しています。男性はとくにそうで,失業率と自殺率の時系列カーブを描くと,それがよく分かります。失業率とは,働く意欲のある労働力人口(15歳以上)のうち,職探しをし

    失業の重みの国際比較
    yugui
    yugui 2021/11/06
  • 生まれが「モノ」をいう社会

    大それたタイトルを掲げました。緻密な統計解析を元にするならば一冊のができるテーマですが,各国の国民の意識という点から,国際的な布置構造図を描いてみましょう。 資料は,ISSPが2009年に実施した「社会的不平等に関する国際意識調査」です。この調査では,対象国の国民に対し,出生に際して重要と思う条件を答えてもらっています。 http://www.issp.org/page.php?pageId=4 私は,「裕福な家庭に生まれること」と「高学歴の親を持つこと」を重要と考える国民が,全体の何%いるかに注目してみました。横軸に前者,縦軸に後者の比率をとった座標上に,調査対象の41か国を配置すると,下図のようになります。「Essential(不可欠)」ないしは「Very important(とても重要)」と答えた者の比率です。*ドイツは,東西に分けて回答が集計されています。 右上には,中国が位置し

    生まれが「モノ」をいう社会
  • 面グラフによる年収分布図

    誰もが関心を持つ年収分布ですが,官庁統計では,おおむね100万円刻みの分布が示されています。200万円台は何人,300万円台は何人,・・・1500万円以上は何人,というデータです。 これをグラフ化するとなると,各階級が全体に占める割合(%)を出し,それらをつないだ折れ線を描くのが普通でしょう。これがいわゆる,年収分布曲線です。 しかし,多くの属性の分布を比較しようという場合,何もの曲線を描くことになります。たとえば,20~50代の5歳刻みの年収分布を比べる場合,8の曲線を盛り込むことになり,非常に見づらくなります。グチャグチャです。 私は,この難点をクリアする技法として,面グラフによる表現を思いつきました。いくつかの事例を見ていただきましょう。まずは,男性有業者の年収分布の変化図です。 どうでしょう。年齢層ごとの年収分布を上から俯瞰する図法です。「失われた20年」と形容される,90年代

    面グラフによる年収分布図
    yugui
    yugui 2014/09/03
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