本研究はオブジェクト指向スクリプト言語であるRubyで OSの資源管理機能を実装することを目標とした. Ruby処理系をOSのないハードウェア上で直接実行し, その内部でRubyスクリプトをを実行するVMや, Rubyの言語仕様を利用して, 安全性が高く見通しの良い構成のOSを目指す. 現時点までに, Cで書かれた既存のRuby処理系をベアマシン上に移植した. さらにOSの記述に必要となる実メモリ・I/Oポートへのアクセスといった Rubyの言語仕様にない機能を拡張ライブラリにて実装した. またキーボードとテキストVRAMのドライバを作成し, それらを利用するスクリプトを記述して実行を確認した.