「もし情報システムのオープン化に躊躇している現場があるならこう言いたい。メインフレームにこだわるな。一刻も早くオープン化に取り組めと」――。 JTB情報システムの野々垣典男氏(執行役員 グループIT推進室長,写真)は29日,都内で開かれたセミナーでこのように述べ,メインフレームに固執する企業に対して警鐘を鳴らした。日経SYSTEMS主催の創刊1周年記念セミナー「変化に強いシステム基盤の条件~ITインフラの最適設計を目指して」の基調講演で語ったもの。“脱メインフレーム”の最大の理由を野々垣氏は「システムを再構築するプロジェクトを敢行しなければ,ベテランのノウハウが伝承されない」ことだと強調する。 もちろん再構築の狙いは「技術伝承」だけではない。JTBでは1970年代に構築した旅行予約販売システムの再構築を,2002年から5年計画で進めている。その主な目的は,インターネット販売への対応や,各店
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