夏目漱石の代表作の一つ「門」の直筆原稿4枚が、福島市の個人の家から見つかりました。 「門」の原稿は全部で751枚あることが分かっていましたが、この4枚だけが欠けていて、今回の発見ですべての原稿がそろうことになります。 明治43年に朝日新聞で104回にわたって連載された夏目漱石の「門」は、親友の妻を奪った男の罪悪感を描いた小説で、「三四郎」「それから」と並ぶ、漱石の代表作の1つです。 「門」の直筆原稿、合わせて751枚のうち、747枚は東京・世田谷区にある大東急記念文庫が所蔵していますが、残る4枚の行方は謎とされていました。 しかし、漱石全集の出版にあたった元編集者や大東急記念文庫の学芸員によりますと、このほど、福島市内の個人の家に4枚の原稿が残されていたことが分かったということです。 またこの原稿は、鑑定の結果、連載の第14回の1枚と、第70回の3枚だったことを確認したということです。 さ