タグ

ブックマーク / note.com/miraisyakai (34)

  • 人口崩壊の全貌――今後、日本の少子高齢化は別次元の恐ろしい姿をとる|三春充希(はる) ⭐第50回衆院選情報部

    人口減少は日から漠然と人が減っていき、労働力が失われていくこと。少子高齢化は子供が減って、お爺ちゃんやお婆ちゃんが増えていくということ――。いま進行しつつあるこれらの問題について、私たちはどこかそのようなイメージを抱いているのではないでしょうか。 確かに今までは、それもあながち間違いではなかったのかもしれません。しかし今後は全く別次元と言っていいような恐ろしい面が剥き出しになります。ここでは地域別・年齢別の人口の検討から、その実態に迫ることにしました。 全国集計から恐ろしさは見えてこない 人口問題の議論では、しばしば次のようなグラフがあげられます。 図1:日の将来推計人口(国立社会保障・人口問題研究所による2018年推計による) これは日の人口が今後どのようになるかを予測したものですが、このグラフには人口減少の真の恐ろしさは表れていません。実際、「2045年には日の人口は1億064

    人口崩壊の全貌――今後、日本の少子高齢化は別次元の恐ろしい姿をとる|三春充希(はる) ⭐第50回衆院選情報部
    yukatti
    yukatti 2021/06/20
  • 衆院選の野党共闘は東日本で大勢が決する|三春充希(はる) ⭐第50回衆院選情報部

    47回衆院選(2014年)と48回衆院選(2017年)をもとに、野党共闘のシミュレーションを行いました。その結果、いずれの場合でも、逆転が起こる選挙区は東日に集中していることがわかりました。 その逆転の模様をアニメーションで示します。 特に関東地方では多くの選挙区が覆る結果でした。 また、当選者と落選者の得票率が10ポイント以内の選挙区を「接戦選挙区」として集計したところ、これも野党共闘モデルでは東日で多い結果となりました。 ⭐想定した野党共闘モデル ここで想定した野党共闘モデルの説明を行います。やや細かい話も含むので、いったん飛ばしていただいても大丈夫です。 まず、47回衆院選については下のような枠組みを想定しました。 与党の勢力は3つに分けました。与党側①は自民・公明の公認候補で、選挙協力があります。これに対して、無所属で立候補している与党系の候補を与党側②とし、さらに次世代の党の

    衆院選の野党共闘は東日本で大勢が決する|三春充希(はる) ⭐第50回衆院選情報部
  • 「今」を歴史の転換点にしよう|三春充希(はる) ⭐第50回衆院選情報部

    今度の衆議院選挙では、新型コロナウイルスをめぐり、医療や経済が争点にのぼるでしょう。しかしそれだけではありません。首相の虚偽答弁や公文書の改竄が発覚してから初めての衆院選にもあたるのです。政府統計の不正が露見してから初めての衆院選でもあります。ですからそれは過去の選挙に輪をかけて重要となるもので、これまで損なわれてきた社会のあり方や、倫理、道理といったものを前にして、私たちに何ができるのかが問われることになるはずです。また、そうしたことをきちんと問えなければ、与野党の勝敗のいかんにかかわらず、今度の選挙は敗北と言わざるを得なくなるのでしょう。 新型コロナはこの一年を通して次の二点を浮き彫りにしてきました。それはすなわち、政府の問題解決能力のなさと、国民軽視の姿勢にほかなりません。 もともと私たちの社会には、感染症ばかりでなく様々な問題が生起します。それは地震や台風などの短期的なものから、少

    「今」を歴史の転換点にしよう|三春充希(はる) ⭐第50回衆院選情報部
  • 日本学術会議への人事介入は何が問題か|三春充希(はる) ⭐第50回衆院選情報部

    学術会議が推薦した会員候補のうち6人が、理由等の説明のないまま菅義偉首相によって任命を拒否された。この人事介入問題には、わずか一週間で100を超える学会から単独ないし共同の声明が上がり、世界的な科学誌であるネイチャーやサイエンスまでが「学術的な自治」「学問の自由」といった観点から批判的に言及するに至っている。 しかしながら、自民党は「日学術会議のあり方を議論する」として党のプロジェクトチームを立ち上げる方向に動いており、今回の人事介入を学術会議の側の問題に転嫁しようとしている。 確かに組織である以上、学術会議の側にも問題はあるのだろう。けれどそのことと人事介入そのものに関する問題は区別されるべきだ。なぜなら今回の人事介入は「①法律や手続きを踏みにじるプロセス」によって「②個人が標的」にされ、その結果として「③学問および言論の自由が脅かされている」という問題であり、いくら学術会議の体質

    日本学術会議への人事介入は何が問題か|三春充希(はる) ⭐第50回衆院選情報部
    yukatti
    yukatti 2020/10/11
  • 世論の動向(2020年8月第1回)|三春充希(はる) ⭐第50回衆院選情報部

    ⭐新型コロナへの政府対応 今週は読売新聞とNHKの世論調査が発表されました。いずれの調査でも、新型コロナへの政府対応の評価が急落しています。 新型コロナウイルスへの政府対応の評価(8月7~9日実施・読売) 評価する 27%(18ポイント減) 評価しない66%(18ポイント増) 新型コロナウイルスへの政府対応の評価(8月8~10日実施・NHK) 評価する  38%(12ポイント減) 評価しない 58%(13ポイント増) ※「評価する」は「大いに評価する」と「ある程度評価する」の合計、「評価しない」は「あまり評価しない」と「まったく評価しない」の合計。 各社の世論調査に固有の偏りを補正し、平均をした結果は次のようになりました。7月以降、世論に激変が起きていることがうかがえます。 ⭐臨時国会 臨時国会の召集については今回の読売とNHKも聞いており、いずれの調査でも「速やかに開くべき」が7割をこえ

    世論の動向(2020年8月第1回)|三春充希(はる) ⭐第50回衆院選情報部
    yukatti
    yukatti 2020/08/10
  • 産経・FNN世論調査の不正にたいする見解|三春充希(はる) ⭐第50回衆院選情報部

    産経新聞とFNN(フジニュースネットワーク)が合同で実施している世論調査について、業務委託先で架空の結果の入力をする不正が行われたことが明らかになっています。 これは重大な問題で、世論調査そのものが信用ならないといった声が各所から上がりました。そこで、今回の件に対する考えを書きます。 ⭐意図的な不正とは考えにくい まず世論調査の不正と聞いて多くの人が思い浮かべるのは、特定の支持率を過剰に高く、あるいは低く発表するということであるはずです。 特に産経は政権に親和的な立場の新聞であることが知られていますから、内閣支持率を意図的に高く発表していたのではないかという疑問が浮かぶのは当然です。 しかし、産経・FNNの世論調査が内閣支持率を高めに出してきたという事実はありません。下のグラフには、各社世論調査の内閣支持率と不支持率について、発表されたそのままの結果を表示したものです。太線で示した産経・F

    産経・FNN世論調査の不正にたいする見解|三春充希(はる) ⭐第50回衆院選情報部
    yukatti
    yukatti 2020/06/19
  • 【最新世論調査】コロナ対応をめぐる海外と日本の圧倒的な違い|三春充希(はる) ⭐第50回衆院選情報部

    新型コロナウイルス感染症を前にした、外国とは異なる日固有の世論の動きが少しずつ見えるようになっています。 ⭐外国の世論 現在、新型コロナウイルス感染症が深刻な各国では、与党や政権の支持率は急上昇を見せています。 🔸ドイツ(アンゲラ・メルケル首相)【出典】 ドイツでは、メルケル首相の支持率(緑)が伸び、80%に達しました。また、ここには掲示しませんが、メルケル氏が党首を務める与党のCDU/CSUの勢いも増しており、感染症への対応が国民に支持されていることが明らかとなっています。 🔸イギリス(ボリス・ジョンソン首相)【出典】 自身も感染し、闘病の末に退院したボリス・ジョンソン氏の支持率(水色)は、コロナ前と比べて15ポイント伸びています。 🔸イタリア(ジュゼッペ・コンテ首相)【出典】 イタリアの感染症の拡大は深刻です。しかし、そのなかでコンテ首相の支持率は27ポイント伸びています。

    【最新世論調査】コロナ対応をめぐる海外と日本の圧倒的な違い|三春充希(はる) ⭐第50回衆院選情報部
  • 与党の政策は根本的に何がいけないのか|三春充希(はる) ⭐第50回衆院選情報部

    日米貿易協定によって日の農業生産額が年間600憶~1100憶円減少するという試算を、政府が10月18日に発表しました。この試算では日米間で協議されている自動車への関税が撤廃されるという前提のもとに、GDPが0.8%上昇するとも見積もられています。もっとも、関税をめぐる協議の先行きはまだまだ不透明で、撤廃が実現するかどうかはわかりません。 ここで、都市と地方という観点からこの日米貿易協定のことを考えると、これは都市部の自動車産業を優遇するために、地方の農業を犠牲にしているということができます。以前の記事で、今の日では都市と地方のバランスが崩れていることに触れてきましたが、今回の日米貿易協定でもまた、与党が一貫してそれを推し進めていることが浮き彫りとなりました。 このことは決して農業にとどまる問題ではありません。地方に不利で、中央や大都市に有利な政策は、地方から大都市への人口の移動を加速さ

    与党の政策は根本的に何がいけないのか|三春充希(はる) ⭐第50回衆院選情報部
  • 第25回参院選精密地域分析 自民党|三春充希(はる) ⭐未来社会プロジェクト|note

    ⭐今回の参院選の結果 「自民党はこんなに地方(田舎)の支持を得ているのか。だったら自民党はもっと地方のための政策をやってほしい。今の政策がそうなっているとはとても思えない――」 下の地図を公表したとき、ある自民党の支持者の方からこうした意見をもらいました。この記事をもって、それに対する返信とすることにしましょう。 ■図1. 第25回参院選(2019年)比例代表・自民党得票率 ■図2. 第25回参院選(2019年)比例代表・人口密度に対する自民党得票率 自民党が都市部よりも地方で強いことは図1の地図からも読み取ることができますが、図2のグラフのように、横軸に人口密度を、縦軸に自民党の得票率をとって1986個の市区町村を表示すると、その傾向はより明瞭になります。図2のグラフでは人口密度の高い都市部ほど右に位置するので、点が右下がりに分布しているということは、自民党の得票率が都市部で相対的に低く

    第25回参院選精密地域分析 自民党|三春充希(はる) ⭐未来社会プロジェクト|note
  • 第25回参院選(2019年)精密地域分析 ―速報版―|三春充希(はる) ⭐未来社会プロジェクト|note

    第25回参院選の比例代表について、得票率の地図が完成しました。まだ詳細な検討をしている段階ではありませんが、各方面の人が議論の際に参照できるよう、ここに結果を掲載しておきます。(追記:詳細な検討は記事の末尾にあるリンクを参照してください) ※得票率が他の政党より一段高いため、自民党のみ塗り分けに異なるスケールを用いています。 これらの地図は、『武器としての世論調査』(ちくま新書)と同じ配色で作成されています。転載は自由とします。議論の際にご活用ください。 また、個別の政党について、地域分析を出しています。こちらもあわせて参考にしてください。 なお公明、維新、社民については、2019年参院選の個別の記事は出しておりません。2017年衆院選は、これらに加えて希望、大地なども出しているので、「世論調査と選挙分析」から過去記事を発掘してください。*(๑˘ᴗ˘๑)* 三春充希 Twitter : は

    第25回参院選(2019年)精密地域分析 ―速報版―|三春充希(はる) ⭐未来社会プロジェクト|note
  • 第25回参院選情勢報道集約 最終更新|三春充希(はる) ⭐第50回衆院選情報部

    これは、今回の参院選で行われた情勢報道(選挙情勢の報道)を使われている用語をもとに分類し、選挙区ごとにリスト化したものです。 投票先の判断をする際などに参考にしてください。選挙では当落線上にいる候補者に投票すると、自分の一票が有効に働く可能性が高まります。 また、家族や友達、知り合いに選挙の話をするときにも、見せたりしてください。興味を持つ人がいると思います。 最終更新では、地元の事情に詳しい地方紙も可能な限り反映しています。ここに掲載した表の日付(報道された日)は右ほど新しくしていますが、地方紙だけは右端に別個の欄を作りました。また、東京と大阪はここにJX通信の情勢を入れています。 補足 ●順位について:「順位」とは、各社が掲載した名前順のことで、情勢表現の前に数字で書いています。(「1.リード」「2.懸命に追う」「3.厳しい」など) ●括弧について:括弧がついていないものが文の主な情

    第25回参院選情勢報道集約 最終更新|三春充希(はる) ⭐第50回衆院選情報部
  • ネットのアンケートは世論調査の名に値しない|三春充希(はる) ⭐第50回衆院選情報部

    世論調査の結果が政権にとって厳しくなってくるにつれて、ますますネットではそれに反発した「内閣支持率アンケート」が熱気を帯びています。そうした世論調査を否定したい人たちの憩いの場を侵害するつもりは毛頭ないのですが、それを見て誤った認識を持つ人がでないようにネットのアンケートは世論調査の名に値しないと書いておくことにします。 「時として10万人規模の回答数となるネット調査だと、安倍政権の支持率は8割を超える。旧来的な電話調査は信頼性に疑問がある」と記事に書いてしまったケント・ギルバート氏のように、ネットのアンケートをとりあげる人たちは「回答数の多さ」を持ち出します。しかしケント・ギルバート氏にもぜひ知ってもらいたい話なのですが、実は日の有権者約1憶人を対象にして内閣支持率を調査する目的では10万人規模の回答を集める必要はありません。多ければいいというわけではないのです。それはスープの味見をす

    ネットのアンケートは世論調査の名に値しない|三春充希(はる) ⭐第50回衆院選情報部
    yukatti
    yukatti 2018/04/23
  • ネットのアンケートをもとに世論を論じるのは全くの誤りです|三春充希(はる) ⭐第50回衆院選情報部

    ツイッターの投票機能などを利用して内閣の支持・不支持や個別の政策の賛否を問うアンケートが増えているようです。中には10万人近くが回答しているものもありました。新聞やテレビ局が行う世論調査は回答数が1000程度ですから、10万というのははるかに多いです。けれどもそれはネットのアンケートが正確だということを何ら意味しないことに注意が必要です。 世論調査で正確な民意を知るためには、単なるアンケートと違って「質問をかける対象者を有権者全体の中からランダムに選ぶ」というプロセスが必要です。これを「無作為抽出」と言います。 例えば味噌汁の味見をするとき、かき混ぜないまま透明な上澄みをコップ一杯すくって飲むのと、よくかき混ぜてから一さじ舐めるのを想像してください。どちらの方が正確な味見になるでしょうか。後者であることが明らかですよね。この「よくかき混ぜる」というプロセスが「無作為抽出」に相当するわけです

    ネットのアンケートをもとに世論を論じるのは全くの誤りです|三春充希(はる) ⭐第50回衆院選情報部
  • 内閣支持率急落の情勢を「支持理由」から見る|三春充希(はる) ⭐第50回衆院選情報部

    テレビの世論調査をもとに、内閣の支持理由と不支持理由を検討してみます。理由については各社の世論調査で選択肢がかなり違うので、平均はうまくとれないんですね。なので偏りを念頭に置きつつ考えていくことにします。 日テレビの世論調査を平均と比較してみましょう。(下のグラフ自体は過去の記事を参照してください) 上のグラフの赤線と青線は、それぞれ内閣支持率と不支持率について世論調査を平均したものです。 この平均の線について、下のグラフでは日テレビの世論調査で発表された値(こちらは補正しないままのもの)と比較してしてみました。 内閣支持率について平均(赤)と比べると、日テレビ(オレンジ)はやや低く出る傾向があることがわかります。また、不支持率の平均(青)と比べ、日テレ(水色)はやや高い傾向です。大きく平均と違っている箇所を①、②と書き込んで示しました。このくらい誤差でずれることはあるということ

    内閣支持率急落の情勢を「支持理由」から見る|三春充希(はる) ⭐第50回衆院選情報部