横浜市金沢区に開設予定だった障害者のグループホーム(GH)が、近隣住民の反対を受けて断念していたことが分かった。運営会社などによる説明会では「住民感情になぜ配慮をしないのか」「お金があれば引っ越したい」…
神奈川県は27日、相模原市緑区沢井の住宅近くの山林で、有害鳥獣捕獲のために設置されたイノシシ用のくくりわなに雄のツキノワグマ1頭がかかり、人家に逃走する危険性があったため捕殺したと発表した。 県県央地域県政総合センターによると、クマは体長111センチ、体重46キロと小柄。25日午前11時25分ごろ、同所のわなの設置者が発見した。クマは暴れていて、いつわなが外れてもおかしくない状況だったという。捕獲した個体は学術研究のため、県立生命の星・地球博物館(小田原市)に搬送された。 クマ出没と「錯誤捕獲」の件数は
新型コロナウイルス感染症の法的位置付けが季節性インフルエンザ並みの「5類」に引き下げられ、8日で半年がたつ。感染者数の把握が「全数」から「定点」に変わり、目に見えないウイルスの動向はより潜在化した。対策が大幅に緩和されるなど社会が「アフターコロナ」へと移りゆく中、子どもたちが学ぶ教育、患者を受け入れる医療の、それぞれの現場から移行後の現在地を見つめた。 新型コロナウイルス感染症下、教育現場は一斉休校や行事中止を余儀なくされてきた。感染症法上の分類が「5類」に移行して以降、かつての日常を取り戻しつつあったが、10月に入り、今度は季節性インフルエンザが猛威を振るい始めている。 横浜市立小学校教諭の勤務校では、10月下旬の運動会後からインフルエンザの感染者が増え、複数の学級を閉鎖。低学年の遠足を11月から12月に延期した。 同市教育委員会によると、市立学校の学級閉鎖は夏休み明けの9月に急増。要因
虐待や性搾取の被害女性らを支援する一般社団法人「Colabo(コラボ)」は、昨年夏ごろからインターネットを中心に激しい攻撃にさらされた。「公金の不正受給がある」といったデマが拡散され、活動現場への嫌がらせや仁藤夢乃代表への殺害、レイプ予告もあった。攻撃の大半は匿名アカウントからだ。9月下旬、そうしたアカウントの男性に取材する機会を得た。痛感したのは、「娯楽」としての気軽な攻撃が支援活動の阻害という深刻な被害を生じさせたという理不尽な非対称さと、公人や行政まで巻き込まれた異常さだった。 コラボは今月16日、東京都内で開いた会見で、活動を誹謗(ひぼう)中傷し、名誉を毀損(きそん)したとして、昨年から同日までに4人を相手取り、計2260万円の損害賠償を求め提訴したと明らかにした。 和解の条件に取材 最初の提訴は昨年11月29日。被告は「暇空茜」を名乗る都内男性だ。訴状によると、男性は同年9、10
虐待や性搾取の被害女性らを支援する一般社団法人「Colabo(コラボ)」の仁藤夢乃代表と弁護団は16日、東京都内で会見し、同団体の活動を誹謗(ひぼう)中傷し名誉毀損(きそん)したとして、同日までに4人を相手取り計2260万円の損害賠償請求訴訟を提起したと明らかにした。 提訴したのは、都のコラボへの委託料に「不正受給がある」として住民監査請求を行うなどデマをあおった「暇空茜」を名乗る都内男性ら、ネットで誹謗中傷を行った匿名アカウントの3人と、浅野文直川崎市議。今後も、別の匿名アカウントなどを追加提訴する予定という。 暇空茜アカウントの男性は、訴訟費用としてネットで寄付を募り、これまでに計約1億1400万円超が集まったと公表している。弁護団の太田啓子弁護士は「カンパは暇空茜の弁護士に流れ、敗訴しても自腹は痛まない」と指摘し、男性が「情報公開制度や訴訟といった民主主義の基礎となる制度を乱用してい
動物虐待の疑いがあるとして神奈川県警が藤沢市内にある動物愛護団体のシェルターなどから押収した犬や猫計約110匹のうち、約80匹の行方が分からなくなっていることが4日、神奈川新聞社の取材で分かった。県警は約7割の個体について行方が分からなくなっていることを認め、「通常ではあり得ないことが起きていると承知している。所在を探している」としている。 県警などによると、動物の保護活動を行っている個人らから「犬をたたいている」などと告発を受け、藤沢北署が動物愛護法違反(虐待)の容疑で2021年9月、動物愛護団体「レスキュードアニマルネットワーク」(横浜市神奈川区)のシェルター(藤沢市石川)を家宅捜索して計107匹の犬や猫を押収した。22年3月には団体と代表の男性を同容疑で書類送検し、同11月には別の犬に対する同容疑で7匹を押収、男性を逮捕した。 押収物は刑事訴訟法(123条)で留置の必要がなくなれば事
関東大震災時の軍や警察、自警団による朝鮮人虐殺を巡り、松野博一官房長官が記者会見で「政府内において事実関係を把握する記録は見当たらない」と事実を否定するような発言をし、波紋を呼んでいる。内閣府の中央防災会議がまとめ、虐殺を認定した報告書についても「政府の見解を示したものではない」と述べており、疑問の声が上がる。虐殺について研究している専修大の田中正敬教授に、こうした発言について聞いた。(構成・柏尾 安希子) -松野官房長官の発言をどう思うか。 「明らかにうそだ。虐殺を記した文書は確認されている。皮肉な言い方をすれば、記録が見当たらないと言っているのは政府だけで、他の研究者や、関心を持って調べている人は、記録が存在していることを承知している。例えば、当時の内務省が流言に対して取り締まりを強化するよう全国に通知した文書や、亀戸警察署で朝鮮人を騎兵隊が刺殺したことを記録した海軍文書も防衛省に保存
大川常吉署長(孫の豊さん提供) 朝鮮人が暴動を起こす-。事実無根のデマをもとに多くの無辜(むこ)の命が奪われた悲劇があった。1923年の関東大震災直後、横浜でも起きた朝鮮人の虐殺だ。恐慌と迫害の嵐が吹き荒れるなか、朝鮮人をかくまった大川常吉鶴見警察署長のエピソードは、美談として広く知られる。それから90年。大川署長の精神を伝えるべく奔走してきた人たちは今、何を思うのか。 鶴見で流言が広がったのは震災翌日、9月2日の朝だった。「朝鮮人が集団で略奪、殺人、強(ごう)姦(かん)、放火を行っている。鶴見も襲撃される」「朝鮮人が井戸に毒を投入して歩いている」 信じた住民たちは、朝鮮人を探し始めた。京浜工業地帯として発展しつつあったこの地域では、朝鮮からの出稼ぎ労働者が多く暮らしていた。当時、日本の植民地の民だった朝鮮人への差別意識と迫害の裏返しとしての恐慌を背景に、虐殺は始まった。 デマをきっぱり否
マイナンバーと公的給付金受取口座のひも付けで誤登録が後を絶たない問題を巡り、自治体独自の判断で給付金支給時の利用を停止するケースが神奈川県内で相次いでいることが12日、分かった。業務継続は確認作業や問い合わせ対応が予想され、担当者は「マイナンバーに対する市民の信頼が揺らいでいる」と説明。市民サービスの最前線もトラブルによる混乱を懸念し、安全性を重視している姿勢が浮かび上がった。 マイナンバーを巡っては、公的給付金の受取口座をひも付ける際、本人ではなく家族や同居人らの名義の口座を登録したとみられるケースが全国で約13万件に上ることが政府の点検で判明。マイナ保険証への別人情報のひも付けや、住民票の写しなどのコンビニ交付で他人の証明書を発行するといったトラブルも相次いで発覚した。 こうした現状を受け、平塚市福祉総務課は「物価高騰対策給付金」の支給で受取口座としての利用を当面取りやめることを決定し
今月1日付で政務担当秘書官を辞職した岸田文雄首相の長男の翔太郎氏が昨年末に公邸内で忘年会を開いた際に撮影したとされる写真を2日、写真週刊誌が報じた。首相は同日、問題はなかったとの認識を重ねて表明。しかし、写真には首相の実弟とされる人物が写っており「忘年会の主催者は長男」との政府見解に疑問が投げ掛けられた。 首相や松野博一官房長官らはこれまで、翔太郎氏が公邸に招いた親族を迎賓などの公的スペースに通し、写真撮影するなど私的に利用したことを「不適切」と説明していたほか、首相は「けじめ」として翔太郎氏を更迭していた。 内閣官房では、一連の回答を踏まえて野党などからの追及への答弁を整えて終盤国会に備えていたところ、今回の週刊誌報道で首相実弟の参加が浮上したことで「『だれがこの忘年会を企画したのか』との想定第1問の『長男です』との答弁の前提が崩れそうになっている」(政府関係者)という。「総理自身が主催
新型コロナウイルス対策のマスク着用を「個人の判断に委ねる」とする国の新指針が13日から適用されるのを前に、神奈川県は医療機関を訪問する際は感染の有無にかかわらず、…
卒業式でのマスク着用を巡り、県内の教育現場に波紋が広がっている。文部科学省が児童生徒はマスクなし参加を基本とする方針を急きょ決めたことに端を発し、式典が迫る県立高校の関係者の困惑は深まる一方だ。 「卒業生もマスク着用を原則としないで感染対策は大丈夫なのだろうか」。卒業式を目前に控え、県立高校3年の保護者は戸惑いと不安を隠せない。10日の文科省通知を踏まえて県教育委員会が15日に「卒業生にはマスク着用を求めない」と各校に通知したことを受け、その数日後に学校から同内容の文書が出されたからだ。 新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けについて季節性インフルエンザと同じ「5類」への移行を5月に控えて国や県は感染対策を緩める方向になっているが、参加者が多い卒業式でマスク対応を急に変えることに違和感を覚える。この学校では保護者2人の参加を認めており、会場が密になる恐れが拭い去れない。現状では原則着用が
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