前々回のコラムでは上司とのつき合い方についてお話ししましたが、今回は外国人とのコミュニケーションがテーマです。 上司は流暢な日本語を話すフィンランド人 私は、味の素という典型的な日本企業からフィンランドの企業に転職しました。直属の上司は日本語を流暢に話すフィンランド人でしたが、重要なビジネスのディシジョンはいくつかの段階を積み上げながら、最終的には自分自身で、本国のカンパニープレジデントに、直接説明して了解を取らなくてはならない場面が多々ありました。外資系企業では、英語力も含めた、いわゆるコミュニケーションセンスというのは重要なスキルになります。 私の経験で言うと外国人と話す時のコツの1つに、相手の話は途中で遮らなくてはいけないというのがあります。欧米では、たとえ大学の講義であったとしても、自分が話したい事があれば、相手の話を遮ってでも自己主張をしていきます。相手に最後まで言わせるというこ