アウトサイダーが組織に入ることには一定の効用があるものだが、それにしてもアウトサイダー中のアウトサイダーが知事になったものである。もちろん先の宮崎県知事選のことである。 行政というのは面白い組織である。総じて組織の文化を言えば、「官僚的」という言葉がある位で、公共サービスという仕事の性格上、変化よりも継続性を重視し、縦割りの人員構成から必然的に組織の論理が重視されるという、日本でも最もお堅い部類に入る。しかし、そのトップマネジメントはと言えば、定期的に外部からアウトサイダーが入って来るのだ。民間企業であれば、お堅い企業文化の企業であれば、トップマネジメントは内部昇格が基本であり、逆にフレキシブルな企業であれば、トップはヘッドハンター等を通じて外から来る事も有り得るのだが、行政は極めてお堅い組織文化なのに、トップは外から必ず来るのである。 バイアウトファンドの仕事の欠かせないパーツにマネジメ