懸案の一つとなっていたEUの労働時間制が決着した。労働時間の上限や労働者の同意があれば長くできる例外規定(オプトアウト)などをめぐり議論が繰り返されてきたが、原則週48時間を上限とし、オプトアウトの適用条件も厳しくすることで一応の合意がなされた。欧州レベルの労働時間をめぐる議論は加盟各国の利害も絡み単純ではない。また近年の労働時間をめぐる議論は労働条件といった側面だけでなく、ワーク・ライフ・バランスといった労働者およびその家族の生活全体の問題として捉えられている。労働形態の多様化に伴い、労働時間にも多様な選択が求められているのが特徴だ。ドイツにおいても労働時間のパターンは、過去20年の間に劇的な変化をとげた。本稿ではドイツの労働時間制をめぐるプロセスをたどり、現在導入されている新しい労働時間モデルの一つ「労働時間貯蓄制度」について紹介する。 「より短く」から「より柔軟」へ ドイツの労働時間
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く