ゲイの男性と「友情婚」をした作家・中村うさぎさん。ふたりの間に流れていたのは心温まるような愛情だった。まだLGBTという言葉も浸透していなかった20年前、うさぎさんはどうしてゲイとの友情婚を選んだのか。その当時から現在までの歩みとは。 世間が押し付ける「常識」や「普通」を跳ねのけ、自らの欲求に従い、まっすぐに突き進んできた作家・中村うさぎさん。 買い物依存症、整形手術、デリヘル勤務など、自身の体験を赤裸々に綴った著書は毎回大きな話題を呼び、彼女を唯一無二の存在へと押し上げた。 そんなうさぎさんが現在の夫と結婚したのは、いまから約20年前。相手となったのは、香港からやって来たゲイの男性・Kさんだった。 「私にとっての幸せは、昨日と同じ今日が来て、今日と同じ明日が来ること」 ■仲良しのゲイを助けるため、その場の勢いで決めた結婚 Kさんと出会った当時、うさぎさんはアラフォー。ひとり目の夫との結婚
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