風景を撮影する場合に同じアングルで露出を変えた一連の写真を撮っておくと、ハイライトと陰影のバランスの取れた1枚の写真に合成することが可能である。従来こうした処理を行うにはQtpfsguiなどのトーンマッピング型アプリケーションを使うのが主流であったが、トーンマッピングは処理終了までの時間が長く、使いこなしも難しく、不自然な結果を生じさせる場合もあるという欠点を有している。これらと対照的に、取り扱いが簡単で、処理も速く、得られる結果も優れているのが Enfuse という新規に登場したツールである。 Enfuseは、これまでパノラマ写真合成用アプリケーションのHuginおよびEnblendに携わっていた開発者達が集まって最近立ち上げられたばかりのプロジェクトである。位置付け的にはEnblendパッケージの一部という扱いだが、Linux用の安定版はまだリリースされていない。WindowsおよびM
HDR(high dynamic range)という手法がある。露出の異なる複数の画像を合成し、本来のダイナミックレンジを超えたシュールな写真を作り上げようという手法だ。作例はflickrを参照してもらうといいだろう。もともとはシャドウを持ち上げながら同時にハイライトの白飛びを回避し、すみずみまでクッキリと見せるための補正テクニック。ぶっちゃけた言い方をすると、覆い焼きだ。ただ現在では、よりアバンギャルドに明暗差をコントロールしてひとつの表現手段として定着しつつある。とまあそんなHDRを、Lightroomで試してみることにした。 本来HDR処理を行うには複数の露出で撮影した写真が必要だ。たとえば-1、±0、+1EVといった具合に写真を撮影し、それぞれ適正露出で写っているエリアを合成していく。RAWで撮影して露出ちがいに現像すればいい、と思いがちだが、これがうまくいかない。デジタルカメラは
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く