2014年4月28日更新 2014年5月3日より新宿ピカデリーほかにてロードショー 「羊たちの沈黙」や「セブン」に匹敵する極上のスリラー2時間半以上の長尺。監督は本作でハリウッド初進出となったカナダ人監督ドゥニ・ビルヌーブ。原作なしの完全オリジナルストーリー。6歳と7歳の少女2人が失踪するという物語もヘビーだが、その後の暴力描写はさらにヘビー。こんなシリアスでハードな作品を興収初登場ナンバー1に送り込んでしまうアメリカの「普通の観客」のレベルの高さと胃袋のタフさに、まずは驚かされる。新聞やテレビやネットのレビューを参考にして映画館に出かける層がいまでもマジョリティを占めるアメリカの観客は、批評家たちが本作に寄せた絶賛の声に敏感に反応したのだ。 その通り。この「プリズナーズ」、とにかくストーリーが滅法面白い。広い意味ではサイコスリラーに分類することも可能なのだが、その面白さと緻密なサスペンス