編集長の中郡暖菜氏 2012年に創刊された「LARME」(徳間書店)は、淡いパステルカラーを基調とした独自の世界観や、現役アイドルをモデルに起用するなど大胆な手法で注目を集め、雑誌不況の中で発行部数20万部を叩き出した。そこで編集長として手腕を振るっていたのが中郡暖菜氏だ。彼女が新たに手掛ける女性ファッション誌「bis」と、雑誌業界の行く末を独自の美学で語ってもらった。 (前編はこちら) ◎セックス特集を買う女の子を1人でも減らしたい ――「LARME」を立ち上げた時期と現在の女性誌の状況の違いは感じますか? 中郡 まず「読モ」の変化ですね。雑誌の中で読モという存在をあまり強く感じなくなりました。「小悪魔ageha」や「LARME」を作っていた頃は、雑誌の中で読モの子たちのパワーがすごかった。 ――最近はそうではないと? 中郡 今はインフルエンサーで完結する場合も多いのかなと思います。In