オープニング、大音量で流れている音楽が、ビリー(ジェイク・ギレンホール)がヘッドフォンで聴いているものだと分かる、よくある演出だけど、この場合、彼の「自分本位」さを表しているようにも思えていたら、控室に入って来たモーリーン(レイチェル・マクアダムス)が、座っている彼の前に立ち自分の腰を抱かせる。先回りして、自分がやれる限りのことをする、というかしてしまう。愛していればそうしてしまうだろう。 帰宅後のベッドでの一幕も印象的で、ビリーいわく「君はいつも正しい」が「今はそんなことを言わないでくれ」。ベッドに残されたモーリーンの姿が鏡に映る。彼らは二人で「一人前」なのだと思う。 モーリーンが「退場」してからティック(フォレスト・ウィテカー)が「登場」するまでの間は気が遠くなる程つまらないけれど、これはそういう話なのだ。妻と「二人で一人前」だった男が、師について「大人」になる。「妻と気が合いそうだ」
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