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ブックマーク / yako.hatenadiary.jp (7)

  • サウスポー - 双子座殺人事件

    オープニング、大音量で流れている音楽が、ビリー(ジェイク・ギレンホール)がヘッドフォンで聴いているものだと分かる、よくある演出だけど、この場合、彼の「自分位」さを表しているようにも思えていたら、控室に入って来たモーリーン(レイチェル・マクアダムス)が、座っている彼の前に立ち自分の腰を抱かせる。先回りして、自分がやれる限りのことをする、というかしてしまう。愛していればそうしてしまうだろう。 帰宅後のベッドでの一幕も印象的で、ビリーいわく「君はいつも正しい」が「今はそんなことを言わないでくれ」。ベッドに残されたモーリーンの姿が鏡に映る。彼らは二人で「一人前」なのだと思う。 モーリーンが「退場」してからティック(フォレスト・ウィテカー)が「登場」するまでの間は気が遠くなる程つまらないけれど、これはそういう話なのだ。と「二人で一人前」だった男が、師について「大人」になる。「と気が合いそうだ」

    サウスポー - 双子座殺人事件
    zenibuta
    zenibuta 2016/06/16
  • キャロル - 双子座殺人事件

    ハイスミスの「キャロル」のことは、映画化のニュースを聞くまで知らず、初めて読んだら、素晴らしい小説で、映画を見たら、根っこに同じものが流れていても、描写の仕方が色々違っており、そのことに気を取られて、話に入り込めなかった。ただ、二人が見上げる何かが映る度、私も実際にそれを見上げているような、妙な感覚に陥った。 キャロル(ケイト・ブランシェット)がカウンターに置く革の手袋が大写しになることから、二人の関係の始まりは「物事に偶然は無い」と言う彼女が仕組んだものだと分かる(原作では彼女は手袋を持ち帰り、テレーズがクリスマスカードを送ったことから連絡を取り合うようになる)誘うのはいつもキャロル。昼での「日曜にうちに来てもいいのよ」は向かい合ってまともに顔を見ながら(私にも顔がはっきり見える)自宅での「私を招待してちょうだい」はすぐ向こうを向いてしまう(私にはどんな顔だか分からない)旅に誘う時には

    キャロル - 双子座殺人事件
    zenibuta
    zenibuta 2016/02/18
  • MUD -マッド- - 双子座殺人事件

    14歳のエリス(タイ・シェリダン)は、アーカンソー州の川岸に両親と暮らしている。親友のネックボーンと彼は中州に出向き、洪水の際に木に引っ掛かったままのボートを「秘密基地」にしようとするが、そこにはマッド(マシュー・マコノヒー)と名乗る先客が居た。 オープニング、エリスが部屋を抜け出した後にカメラが引くと、家ぎりぎりのところに水面があり、それが「ボートハウス」だと分かる。少年二人がボートでゆく川面も低い視点から撮られる。中盤、父親から離婚のことを知らされたエリスは夜中に水面を切り裂く。そしてラストは、大人二人がより高い視点で眺めるゆったりした川の流れ。 作中では、漁やがらくた拾いで生計を立てている人々の暮らしが「行政」によって壊されようとしている。その中で育ち、「町では暮らせない」(なんて言う)少年。物語はあそこで終わるのが「正解」だけど、彼のことをもっと見ていたかった。 作は、よくある「

    MUD -マッド- - 双子座殺人事件
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    zenibuta 2014/01/24
  • 風立ちぬ - 双子座殺人事件

    涙は一切出なかったけど、とても面白かった。宮崎駿、いいじゃんと好きになった。私は「ピラミッドが無い」ならそれでいい、むしろ無くていいとも思うけど、「ピラミッドがある」方がいいと思う人の物語だって好き。 エンドクレジットには「時をかける少女」を思い出してしまった。編と「関係ない」というか「ありえない」というか、そういう「映像」だから(笑) 蚊帳(私も子どもの頃使ってた)、屋根(私も子どもの頃上ってた)、という自分の「体験」と被るものが出てくる冒頭に乗れず、更にはイタリア人の飛行機製作者・カプローニと繋がる夢の描写にぽかんとしてしまい、どうなることかと思ったけど、二郎が青年になった…すなわち二郎と菜穂子が出会う、関東大震災の描写(素晴らしい!)のあたりから突如面白くなった。庵野秀明の声のせいもあるだろう、とても魅力的だった。お手伝いさんを背負って運んで流れる汗、後に菜穂子の喀血を知らされ急い

    風立ちぬ - 双子座殺人事件
    zenibuta
    zenibuta 2013/07/31
  • プリンセスと魔法のキス - 双子座殺人事件

    新宿ピカデリーにて字幕版を観賞。 ニューオリンズに暮らす少女ティアナの夢は、自分のレストランを持つこと。ある夜、仮装パーティで出会ったカエルに、王子の姿に戻してくれるよう頼まれる。ところが呪いを解くはずのキスにより、彼女もカエルに変身してしまう。 「ディズニー初、アフリカ系で、王子様との結婚を夢見ないプリンセス」。内容を知らず「かえるの王様」の改作かな?と思ってたら、全く違っており、主人公ティアナと王子は作中7割ほどカエルの姿。後ろ脚で立つとすらりと人間風で、ティアナはほっそり、王子の方には王子様ならタイツの下に備えてる、なまめかしい筋肉がちゃんとある。「うまそうな脚だ」って言われてるし。 ディズニー映画のオープニングに流れる、シンデレラ城に花火があがる映像を見ると、どことなく不安な気持ちになる。煙をあげて橋を渡る列車は素敵だけど、お城の中にも、その奥に広がる町並みにも、誰もいないような感

    プリンセスと魔法のキス - 双子座殺人事件
  • (500)日のサマー - 双子座殺人事件

    試写会にて観賞。公開されたらまた、ちゃんとした?感想を書くかも… 人間の性分について考えさせられ、映画としても面白いという、素晴らしい作品。 観終わって、同居人が「○○(私)みたいな人が、外国にもいるんだ〜」と笑う。 「boy meets girl」…だけど、恋愛ものじゃなく、恋愛についての物語。 「運命の恋を信じる」トム(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)は、入社してきたサマー(ズーイー・デシャネル)に一目惚れ。何となくつきあい始める二人だが、関係の認識具合のズレが、トムを悩ませる。 予告編に何度も遭遇しながら、映画を観るまで思い出さなかったことがある。高校一年の時、現国の授業で、各々がテーマを決めて皆の前で発表するという課題があり、私は「運命なんてものはない」ということを主張した(今考えると恥ずかしい)。そうしたら、私の好きだった男の子は、意見を書く藁半紙に、大きな字で「僕は、運命はある

    (500)日のサマー - 双子座殺人事件
  • レスラー - 双子座殺人事件

    80年代に一世風靡したプロレスラーのランディ(ミッキー・ローク)は、今ではトレーラーハウスを寝床に、スーパーマーケットのアルバイトで得た金を薬に変え、週末のインディーズショーに出演する日々。しかし心臓発作を起こして倒れてしまい、リングに立てば命の保証はないと宣告される。 冒頭から胸がぐっとしめつけられるようで、中盤、ランディがキャシディ(マリサ・トメイ)に「息子にあげてくれ」と、冒頭に目を引いたあるものをプレゼントする場面で、涙がこぼれてしまった。 だって、あれを喜ぶと思う無邪気さ(実際喜ばれるんだけど)、また彼にとっては大切なものであり、他にあげられるものもないのだ。泣けてしまう。 映画の前半は、とあるプロレスラーの日常を追うドキュメンタリーといったかんじで進む。彼等の当の生活がどうだか分からないけど、まずは知らない世界を覗き見できて楽しい。 「床屋」や日焼けサロンに通って自分なりのレ

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