東京都杉並区に住民登録している都内最高齢113歳の古谷ふささんが所在不明となっている問題で、古谷さんと同居しているとされた次男(71)が警視庁杉並署の任意の事情聴取に、「千葉で一緒に暮らしていたが、20〜30年前に母親が出て行っていなくなった」と説明していたことが3日、分かった。捜査関係者が明らかにした。古谷さんの所在は依然不明だが、子供たちが長年連絡を取らなかったことが問題を複雑化させている。世界一の「長寿社会」には疎遠な家族関係も透ける。 ■「分からない」 捜査関係者によると、次男は現在、刑務所に服役中で、杉並署は3日、刑務所内で次男から任意で事情を聴いた。次男は「今はどこにいるか分からないし、捜索願も出していない」と話したという。