【上海=河崎真澄】中国の新疆ウイグル自治区から、中央アジアとイランを経て、トルコまで結ぶ“シルクロード鉄道構想”が浮上している。既存の鉄道網に新たな路線を追加し、ユーラシア大陸を横断するおよそ5千キロのルートを整備するプロジェクトだ。中国とイランが主導し、年明けにも関係国会議を開く予定だ。仮にこの構想が実現すれば、中国にとっては、周辺国との貿易拡大や地下資源を調達するうえでの重要なインフラになる。 18日付の中国紙、21世紀経済報道や新聞晨報などが一斉に報じたところによると、この構想は、中国西部の新疆ウイグル自治区カシュガルからカザフスタン、キルギス、ウズベキスタンの中央アジア3国を経由してアフガニスタンに入り、イランを通り抜けてトルコまで乗り継ぎなしの国際鉄道路線を整備する。 報道によると、イランはすでにトルコ、アフガン、ウズベクなどとの間で建設に関する基本合意を取り付けた。中国とイラン