JR西日本の列車の防護無線の予備電源のヒューズが抜き取られる事件があり、大阪府警は20日、JR西・天王寺車掌区の車掌の男(49)について、偽計業務妨害、器物損壊容疑で逮捕状を請求した。車掌は約20両から抜き取ったことを認め、「会社に不満があった」と供述しているという。 府警によると、車掌は4月上旬、乗務中に最後部にある運転室内で、防護無線の予備電源のヒューズを抜き取って損壊。非常時に通信ができなくし、JR西に緊急点検をさせるなどして業務を妨害した疑い。 4月末、大阪環状線の1両でヒューズがなくなっているのが見つかり、JR西が緊急点検。阪和線や関西線などの21両でも被害が発覚した。府警は内部犯行とみて捜査。被害車両すべてに乗務していたのはこの車掌だけだったため、20日朝から事情を聞いていた。