総務省が「放送ネットワークの強靱化に関する検討会」を組織し、今日2月27日に初会合が行われるそうだ。報道発表によると、低地・水辺に立地する中波(AMラジオ)送信所の防災対策と、AMラジオの難聴対策を検討するそうだ。 これだけでは趣旨がつかめなかったが、読売新聞記事を読んで合点が行った。ラジオのデジタル化にはNHK・民放ともに及び腰で、また難聴に対処するためAM局にはFMへの移行を考えているところもある。そこで、ラジオ放送の今後の在り方について検討するというのだ。 デジタルラジオ受信機が普及する見通しが立たない以上、デジタル化を放棄するのは正しい決断だ。一方、現行のラジオ受信機は毎年国内市場に150万台前後が出荷され、そのほかにも家庭や自動車のオーディオで受信可能なので、インストールベースは大きい。AM・FMならほとんどの世帯にリーチできるから、総務省が重要視する「災害情報等を国民に適切に提