KADOKAWA・DWANGOは9日、インターネット動画配信大手ドワンゴを創業した川上量生会長(46)が社長となり、出版大手KADOKAWA出身の佐藤辰男社長(62)が会長に入れ替わる人事を発表した。 23日の株主総会後に就任する。ネット事業に精通した川上氏が社長になることで、電子書籍やゲーム関連のネット配信事業などを本格化したい考えだ。 KADOKAWA・DWANGOは昨年10月、出版と動画配信の2社が経営統合した。統合後の経営基盤の整備に一定のめどが立ったことから、動画配信サイト「ニコニコ動画」などの事業を拡大してきた川上氏が社長に就く。佐藤氏は会長として経営全体を見ていく方針だ。 ◇ 川上量生氏(かわかみ・のぶお)91年京大工卒、ソフトウェアジャパン入社。97年ドワンゴを創業し、社長。2000年から会長。14年10月からKADOKAWA・DWANGO会長。愛媛県出身。