Googleの共同創業者Sergey BrinとLarry Pageは、2005年12月にそれぞれ1億6000万ドル以上に相当する自社株を売却した。 この金額は、一般の人々にとっては宝くじで1等を当てたような大金だ。しかし、数十億ドル相当のGoogle株を保有する2人は、過去1年あまりの間に毎月このような売却を続けてきている。 Thomson Financialの見積もりによると、Googleが2004年8月に株式公開を果たして以来、Brinはおよそ650万株を売却し、16億8000万ドルを手にした一方、Pageも約580万株を売却し、14億ドルを手にしたという。さらに、株式公開前にGoogleに加わっていた現CEOのEric Schmidtも、210万株以上を売却し、5億200万ドルを超える金を手に入れている。 無論、急成長を続けるハイテク企業の経営陣が自社の株式公開後に持ち株を処分して
Web2.0ブームに乗って,ソーシャルネットワークサービスの人気が急騰している。Diggに代表される参加型ニュースサイトとか,Del.icio.us に代表されるソーシャルブックマークサービスが,まさに雨後の竹の子のごとく登場してきている。だがこれらサービスの対象は主にテキスト系コンテンツであった。 そこで次の新たな流れとして,ビデオ系コンテンツを対象にしたソーシャルネットワークサービスに注目が集まる。早くも,Video Bomb やDabbleなどが名乗り出た。 Video Bombは Digg のビデオ版のようだ。ニュースを“Digg”するがごとく,ビデオを“Bomb”して,ユーザーがお気に入りビデオを投票していく。特定のビデオを推薦したり,各ビデオにコメントを加えることもできるようだ。サッと見たところ,Diggとよく似たシステムである。もう一つのDabbleはビデオ版のソーシャルブッ
既報のとおり、三洋電機はフィンランドのNokiaとCDMA2000事業を扱う新会社を設立すると発表した。背景には、技術力はあっても好調な利益に結びつかない国内携帯メーカーの苦悩がありそうだ。 三洋電機常務執行役員、鵜狩武則氏が発表会場で話した内容から、同社の置かれた状況と思惑を探った。 海外展開が上手くいかない国内端末メーカー 鵜狩氏は、今回の話は2005年の初夏に三洋側から持ちかけたと話す。その後「双方が歩み寄った」と訂正したが、少なくとも最初のきっかけは三洋が作ったことに間違いなさそうだ。鵜狩氏はさらに、実現しなかったものの3~4年前にも三洋とNokiaの間で事業提携の話し合いがもたれたことを明かす。 ここまで積極的に、三洋電機がNokiaとの提携を画策した理由としては、やはり三洋電機単体では携帯事業が上手く回らなくなっていることが挙げられる。国内メーカーは、いつしか携帯開発の高コスト
商法や有限会社法を再編した「会社法」が今年5月に施行される。新制度に対応するべくITの実需が見込めるのが、会計システムの更新と、非上場企業にも広がる内部統制だ。さらに、新法を顧客に「気付き」を与える手段に活用できれば、一過性で終わらない商機もつかめるだろう。 「大手から零細まで、すべての企業において商機がある」。こう言えるほど、会社法が顧客に及ぼす影響範囲は広い。半世紀ぶりに会社法制を整備し直しただけに、制度変更が多岐にわたるからだ。 新制度の中でも、IT商談の実需が期待できる2本柱が、会計基準と内部統制である。会計基準の変更は「『会計ビッグバン』と呼ばれた2002年以来の大きな規模」(エス・エス・ジェイ)だ。特に、保守契約なしにパッケージを使っている中小・零細企業からは、新規購入などの特需が期待できる。 内部統制については、非上場企業の顧客にもソリューションを提案できる点が、金融庁が進め
DEFCONを彷彿させるような風景だが、開発者の集まりという雰囲気がより強く、発表の内容が濃いCodeCon 2月10日から12日まで、サンフランシスコ市内のイベントスペース「StudioZ」で、「CodeCon 2006」が開催されていた。ソフトウェアプログラマで、BitTorrentの作者として知られるBram Cohen氏と、サイファーパンクのLen Sassaman氏が立ち上げたソフトウェア技術カンファレンスである。ハッカーカンファレンスと説明されているため、DEFCONやFifth HOPEなどと混同されることも多いが、CodeConは先端的なビジョンとアイディア、そして技術を持つ人の集まりという意味でのハッカーカンファレンスである。ハッカーの能力や成果をアピールできる場として設けられた。 今年のプレゼンテーションの一部を紹介すると、サーバ段階のフィッシング対策技術「Dayl
数年前であれば、他社のソフトウェア製品ラインを新たに取得した企業が初めて取り組む事柄として、それまで機密としていたソースコードを一般公開するというのは、きわめて異例なことだった。 だが、2006年1月1日にプロジェクト管理ソフトウェア「Project.net」を取得したIntegrated Computer Solutionsは今週、まさにそうした発表をした。今日ではこれはごく当たり前の傾向になっている。オープンソースソフトウェアは日増しに一般的なものになっているばかりでなく、ソフトウェアの基本的な取り扱いに厳密な規定を設けている、競合のプロプライエタリ企業に対する優位を得る手段としても、積極的に利用されるようになっている。 1990年に、デジタルドキュメント管理用のプロプライエタリソフトウェアを提供するDocumentumを設立したJohn Newtonは、「今とるべき道は、オープンソー
2月7日の深夜、1Gバイト版のiPod nanoが発表された。同社の新製品は年頭に行われるMac World Expoで発表される(あるいはお披露目される)ことが多いが、iPod関連だけはその限りではないようで、iPod nanoや第5世代iPodもある日突然に発表され、販売が開始されている。 iPod nanoについては既存の2G/4Gバイト版も併売され、同時にiPod shuffleの値下げも行われた。今回の新製品投入によって、iPodシリーズは以下のような商品構成となったわけである。容量は512Mバイト~60Gバイト、価格も7900円~4万6800円までと幅広い構成になっている。 名称 容量 価格 備考 iPod
See how leading CEOs are embracing sustainability to better the environment and their bottom line Change isn’t constrained to business or industry. It’s happening throughout the world, every moment of every day. For enterprise leaders, the complexity of decision making has never been greater. To compete and win requires a trusted partner with the experience and skills to bring opportunity into foc
アーレントとマックスヴェーバーがもし1973年生まれだったら、間違いなく「ウェブ進化論--本当の大変化はこれから始まる」の書評をブログに書いていただろう。この二人は「グーグル以降」の世界について、グーグルよりはる前に研究していた人である。 マックスヴェーバーは、「我々が巻きこまれているシステムについて客観的に語るにはどうしたらいいか」というテーマを研究した人である。その考察から生まれた教訓のひとつは、「認識論」と「価値論」の分離である。 つまり、「そのシステムがどのように作動するか?」という問いをいくら精緻化しても、「それを我々が選択すべきか否か?」という問いの答にはならないということである。 「グーグル以降の世界がどのように変化するか?」という問いは、「それを我々が選択すべきか否か?」にはつながらない。間違ってつなげてしまったら、新しいマルクス主義になってしまう。「おまえがいくらグズグズ
これはロングテールを一般人に説明する為の方法の案です。 ロングテールとはひとことで言うと「薄利多売から超薄利無数売」という変化です。 「薄利多売」というのは、今では常識になっていますが、ビジネスの方法論としてひとつ前の時代から見ると大きな革命だったと思います。商売人は誰でも、いかに安く仕入れていかに高く売りつけるかをいつも考えています。そういう中で「薄利多売」、つまり、「意図的に安く売る」という方法論は、従来の常識をくつがえす改革だったはずです。 これが可能だったのは、「大量生産」が可能となるテクノロジーが背景にあったからです。少数の品数に絞りこみ、生産、流通のシステムをその商品向けに徹底して合理化した上で、その商品を大量に販売すれば、安く売っても全体としては儲かるということです。20世紀の産業は、ありとあらゆるジャンルに「薄利多売」という方法論が浸透して、そのシステムで可能なものは全部そ
梅田さんは「Web1.0的」という言葉を褒め言葉として使うことがあるようだ。それを知らないとビックリすることがある。 梅田本イベントで、グリー副社長の山岸さんを隣に置いて、梅田さんは「SNSのビジネスモデルは1.0的」と言っていた。私のような2.0原理主義者は「うわっ、グリーに死刑宣告しちゃったよ!しかも、当人を目の前にして」みたいに驚いてしまうのだが、この1.0的というのは、「ビジネスモデルがしっかりしていて事業の発展の道筋が明解」というような意味での褒め言葉なのだと思う。 逆に言えば、リアリストとしての梅田望夫は、Web2.0的なビジネスモデルが非常に不安定であやふやなものであるということをしっかり認めている。 では、梅田さんは、本心はリアリストで1.0派なのだけど、ロマンチストとしての梅田さんが別にいて、そのロマンチストがわけのわからないWeb2.0に託して夢を見ているのだろうか?
アドセンスは21世紀のフルブライト留学制度だというエントリーに小飼さんから、404Blog Not Found:アドセンスは21世紀の奴隷貿易だという批判をいただいた。 これは、ぱっと読むと「総論賛成各論反対」的な批判なのだが、その「各論」の中には、非常に重要な論点、むしろ総論より重要なポイントが含まれていると思う。 まず「総論」として「ロングテールが、従来の産業構造とは違うプレーヤーを違う組織原理でつなげ、新しい経済圏を生む可能性がある」という点、その「ロングテール経済圏」の可能性と重要性については、そんなに異論はないと理解した。 そして「各論」としては、その「ロングテール経済圏」という一般名詞で語るべきことを、「グーグルアドセンス」という固有名詞で語ったことが、非常によくないと、小飼さんは批判されているのだと思う。そしてさらに、「アドセンス」がよくない理由が二つある。 一つは、アドセン
梅田さんより10歳前後若いブロガーたちが急激な変化を予想する一方、44歳の梅田さんは一貫して、「変化は起きるが、みんなが思っているほど急激ではないだろう」という立場で語った。 僕もこのイベントにはちょこっと顔を出してみました。 なんかパネラーの人たちがはてなブックマークの話をたくさんしてて、開発者がここにいるって言うのに開発者そっちのけで色々話してて、まあ最後に開発者から一言とかで呼ばれるだろうと思ったらそんなこともなくって。おまえらいい加減にしろと憤慨しました。いや、冗談です。 個人的には第二部の SNS の話で id:umedamochio にいじられる山岸さんが面白くてしょうがなかったんですが、ここは敢えて第一部の話に触れてみよう。 この ITmedia の記事の冒頭の一文にあるように、「ネットがマスメディアを飲み込むんだ」という見方に対して梅田さんが「いやいや、そんなに簡単にはいか
久しぶりにバリバリのテレコム話を書く。 日本で、NTTの再々編だか再々々編だかの可能性を含む、通信の競争政策論議がまた盛んになっているようだ。日本の論議の詳細は置いておくとして、その時によく引き合いに出される割に、ちゃんと説明されているのを報道で読んだことがない「アメリカの通信政策」について、私の考えを書いておきたいと思う。 マスコミでは競争競争と言うが、競争だけでは価格は下がらない。 通信に限らず、どの業界でもそうだが、独占企業が過剰利潤をむさぼっている場合には、競争相手を導入すれば価格を下げるのに有効だ。しかし、ある程度利潤が適正なレベルに落ち着くと、あとはいくら競合企業がたくさんあっても価格は下がらなくなる。 経済学の基礎の基礎、価格は需要と供給のバランスで決まる。今のご時世、ほっとけば通信インフラの需要はどんどん増えていくのだから、供給をどーんと増やさない限り、価格は下がらない。提
日曜コラムです。こんばんは。 みなさんは最近どんなメディアから情報を入手していますか? みなさんのライフスタイルを取り囲む情報ツールとは何ですか? 「そういえば最近、テレビを見る時間が減ったよね」 「ニュースはだいだいWebで 見て済ませるようになったかな」 「新聞は取らなくても 全然問題なくなったし」 そんな意見があちこちから聞こえてくると思います。 今、これを読んでいるあなたは、少なくともこのブログにたどり着いている という時点で、かなりのネット使いでしょう。ネットにアクセスしない日は 一日たりとも無いという方も多いはずです。 今の中堅世代(20~35歳くらい)の中でも、「ネットに近い側の人々」を 支えているライフスタイルは、概ね上述のようなものだと思ってよいでしょう。 では、本題に入りましょう。あなたがそういうネットに近しいライフスタイルを 送っているとして、あなたのご両親(50歳~
数年前まで、ERPを導入する理由の大きな1つは「ベストプラクティス」を取り入れるためでした。優れたERPパッケージには、優れた企業のベストプラクティスが詰まっています。だから、優れたERPパッケージを導入することは、他者のベストプラクティスを自社に取り込むことに通じていました。 ある大手ERPパッケージ企業の基調講演で、「デルが採用しているこのERPパッケージを入れれば、あなたの会社もデルのように素晴らしいサプライチェーンが構築できます」といった売り文句が使われていたことを記憶しています。 しかしSOAが、こうしたセールストークを変えているようです。 @IT情報マネジメントでは毎月BPMの勉強会を開いています。その中で、あるコンサルタントの方がこう指摘されました。 「以前はERPを導入する大きな理由がベストプラクティスだった。けれども、情報システムがサービス指向アーキテクチャ(SOA)で構
先日、テストファーストをテーマにしたイベントのパネルディスカッションで、モデレータをしてきました。テストファーストというのは、ここ数年盛り上がりを見せているアジャイルなプログラム開発手法の中の1つです。 パネルに参加して頂いたのは、アークウェイの黒石さん、永和システムマネジメントの平鍋さん、マイクロソフトの岩出さんです。約90分のパネルで、テストファーストだけでなくアジャイルや品質管理にまで話がおよびました。 テストファーストのメリットは? テストファーストをご存じない方のために簡単に説明すると、まず仕様に合致する単体テストを先に書いて、その単体テストに通るようなコードを書いていく、というプログラミング手法です。詳しくは下記の記事などが参考になると思います。 ・EclipseとJUnitによるテスティング(@IT) ・NUnit入門 Test Firstのススメ (@IT) パネルではいろ
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