土曜日は京都国際マンガミュージアムの研究閲覧室で昭和30年代の『りぼん』と『少女ブック』を見ていて、改めて色んなことに気づいたんだよね。 そのうちの一つは、手塚治虫が雑誌に載っているからと言って、手塚が必ずしもその号の一番優れたマンガを描いているとは限らないという事。逆に「こんなに上手いのにどうして忘れられているんだろう?」というマンガ家が散見される事。 (みなさんはきっと私の「手塚治虫は神様ではなかった」論を聞き飽きているので、ここで手塚先生のあら探しはしない。) 今回は、時代の陰に埋もれてしまったマンガ家の話をしたいと思う。 まずは1959年3月号の『りぼん』に掲載されている二つの作品を比べてみるね。 最初に目に入ったのは手塚先生の『あけぼのさん』というバレエマンガ。 カラーの扉絵が面白くて綺麗だね。 さて、中身の方は… ふむふむ。この時代の手塚先生のマンガはこんなもんでしょうね。右側
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