2009年01月15日 横浜地裁、起訴状一本主義違反で公訴棄却判決 (3) カテゴリ:事件・裁判から法制度を考える 横浜地裁が恐喝事件について公訴棄却の判決を出したという記事がニュースに躍っていました(こちら)ので、これについてちょっと解説をしてみようかと思います。 今の日本の裁判は、当事者主義、つまり刑事裁判においては当事者たる検察官と弁護人に立証させ、それを裁判所が判断するというのが建前になっています。 そのような裁判を公正に行うためには、裁判所が検察の言い分だけを予め聞くなどと言うことがないようにしなければなりません。 しかし、裁判を始めてくれ、というのはやはり原告たる検察官です。検察官は当然被告人が犯人であると思っていればこそ起訴をするわけですから、検察官の言い分を先に裁判所に通してしまうことは、裁判所に検察と同じ認識を、しかも弁護人のチェックなしで通してしまうことになります。これ
![横浜地裁、起訴状一本主義違反で公訴棄却判決 - 碁法の谷の庵にて:楽天ブログ](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/af0292b21d3d5e0ca4dcc6523352c371b59b5279/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fplaza.jp.rakuten-static.com%2Fimg%2Fcommon%2Fblog_logo_ogp.png)