麻生太郎首相は2日夜、天皇陛下のカナダ、ハワイ訪問(3〜17日)中は衆院解散を避けるべきだとの考えについて、「天皇陛下が外遊中に、その国事行為の代行は皇太子殿下がなされる。法律上それが決められているので、法律通りにさせていただく。何ら問題はない」と述べ、天皇の外国訪問中も解散権は制約されないとの認識を示した。首相官邸で記者団の質問に答えた。 一方、自民党内にマニフェスト(政権公約)が作られていないことを理由に早期解散に反対する意見があることに関し、「マニフェストを作成する委員会、その下にプロジェクトチームがあり、そこで着々と進んでいる」と指摘。「(解散は)いつあってもおかしくないと思うので、かなり急いでやっている」と解散先送り論をけん制した。