コロンビア大学ジャーナリズムスクールのデジタルジャーナリズムセンター所長、エミリー・ベルさんが先月21日、オックスフォード大学ロイター研究所で行った講演が、界隈で話題になっている。 タイトルは「ジャーナリズムとシリコンバレー:和解か決別か」。 報道機関はもはや報道の自由の担い手ではなく、記事を読者に届ける主要ルートのコントロールを失ってしまった。公共圏は今や、シリコンバレーにある少数の民間企業によって運営されているのだ。 ベルさんは、ジャーナリズムの側が独自のプラットフォームをつくるべきだ、と主張する。 だが、20年前からの最古参ブロガーでブログソフトの生みの親、デイブ・ワイナーさんは「ジャーナリズムは、テクノロジーについて聞く耳を持っていない」と反論する。 誰もが記事を発信できるツールを手にしたとき、ニュースに何が起きるか。ジャーナリズムはそれを無視したんだ。 少し心当たりのある話ではあ