「上申書」の指摘 仮想通貨「ビットコイン」の取引所を運営していたマウントゴックス(東京・渋谷)で、新たな疑惑が持ち上がっている。 同社が倒産し、東京地方裁判所(地裁)に民事再生手続きの申し立てを行ったのは2月28日。ところが、債権者の代理人から「重要な事実が判明した」として、3月11日付けで地裁に「上申書」が提出されていた。その中身は、「大量のビットコインの引出しに関するリクエストが行われている」というもの。 マウントゴックスは経営破綻に当たり、保有していた約85万ビットコイン(約510億円相当)の「ほぼすべてがなくなっている」と説明していた。これに対し、上申書はビットコインの取引履歴を示す「コインサイト」というウェブサイトの資料を添付。3月7~10日に、マウントゴックスで少なくとも53万ビットコイン(約310億円相当)の取引の形跡があったと表示している。 ビットコイン交換所のアクセスが遮