情報化社会での漢字使用の目安となる「新常用漢字表(仮称)」の検討が、今秋の2度目のパブリックコメントに向けて佳境に入っている。文化審議会の漢字小委員会の試案に対し、3~4月のパブコメでは「鷹」「碍」など302字の追加希望があり、「鬱」「顎(あご)」を難しすぎるとして削除すべきとの声も寄せられた。ただ、追加希望には自治体などの「組織票」も含まれており、小委では難しい判断を求められそうだ。 漢字小委の試案は、現行の常用漢字表(1945字)に「鬱」など191字を追加し、「銑」など日常で使われなくなった5字を削除した計2131字。 文化庁によると、最も追加希望が多かったのは「鷹」の22件。鷹は東京都三鷹市がパブコメを市内の団体や交流のある自治体などに呼びかけた。 20件で2位の「碍」は「障害者」を「障碍者」と表記すべきとする団体などが意見を寄せた。小委では賛同する声と、「障害者団体でも意見が分かれ