こんな言語道断のパワハラに対して、麻生太郎副総理兼財務相の「あれ女性ですよ女性」という発言がまたまた、彼らしく、そして、性差別的で片腹痛いのである。「男だったらありうるが、女があんなふうに怒ることに驚いた」ということなのか、発言の真意はわからないのだが、結局、「こうあるべき」という女性像から外れている、という意味にもとれる。また、自民党の河村建夫元官房長官も「あんな男の代議士はいっぱいいる」と言ってのけた。 「怒る女」は「怒る男」以上に嫌われる 今回の豊田議員の件は、男性か女性かなどまったく関係なく、許されざる事案だったが、麻生太郎氏や河村建夫氏発言から垣間見えるように、一般的に、「怒る女」は「怒る男」以上に徹底的に嫌われる。ここに女性リーダーにとって最大のコミュニケーションの関門がある。 ヒラリー・クリントンが嫌われる理由についての記事の中でも触れたが、リーダーシップには、compete