ソニーの「HMZ-T1」は、その登場から大きなインパクトを持っていた。人目をひく近未来的なデザイン、3Dテレビには付きもののクロストークを完全に排除したこと、そして久々のソニー製有機ELパネルを採用したディスプレイであり、しかも仮想画面とはいえ“20メートル先に750インチ”を実現した。それが6万円前後という“手の届く価格”で販売されたことも大きい。 事実、発売前に銀座・ソニービルの「オーパス」で行われた試聴展示ではビルを囲むほどの行列ができ、昨年末は予約だけで品切れ状態が続くほどの人気ぶり。“ソニーの有機EL”を待ち望んでいたホームシアターファンはもとより、「プレイステーション3」と組み合わせて3Dゲームを楽しみたいゲームファンの心もつかむことに成功したようだ。 もう1つ見逃せないのは、この製品が開発現場から提案され、商品化に至った“ボトムアップ”のプロジェクトであったこと。このためHM
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