2011年9月6日〜8日の3日間、神奈川県のパシフィコ横浜・国際会議センターにて、ゲーム開発者の技術交流などを目的としたCEDEC(コンピュータエンターテインメントデベロッパーズカンファレンス) 2011が開催されている……と、言ったものの、この記事でお届けする講演のスピーカーは、肩書きを見る限りゲーム分野とは程遠い方である。宝塚大学大学院の教授で、医学博士の桜木晃彦氏。専門分野は人体解剖学だ。解剖学の博士が、CEDECで講演とな? ゲームにおけるゴア描写のリアリティーでも語るのかしら? と思った方、半分正解です。 桜木氏が行ったセッションは“CGと人体解剖学が創る新しい世界 -知っておきたい人体製作のツボ-”。つまり、人体解剖学の研究で得たノウハウから、CGで人体を描くうえでのリアリティーのツボを伝えようというもの。まったく異なる分野からゲームにアプローチするという、非常に刺激的な試みで