崩れた土砂に乗り上げ、脱線した京浜急行の車両=神奈川県横須賀市で2012年9月25日午前8時14分、本社ヘリから 神奈川県横須賀市の京急本線で24日深夜に起きた脱線事故で、京急は現場付近を大雨による速度規制の対象外にしていた上、総合司令所長も速度規制を指示していなかったことが分かった。運転士は県警に「30〜40メートル手前で土砂崩れを発見し、非常ブレーキをかけたが間に合わなかった」と話しており、県警と国土交通省運輸安全委員会は調べを進める。 既に判明している重傷5人、軽傷6人(運転士含む)に加え、乗客17人が京急に負傷したと申告。うち2人は骨折という。京急は復旧作業を急ぎ、26日始発からの全線運転再開を目指している。 京急は、97年に現場近くで起きた土砂崩れによる脱線事故を受け、5カ所で大雨時の速度規制を設けた。現場の南500メートルにある京急田浦駅から先は事故当時、毎時雨量が基準の30ミ