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ブックマーク / chnpk.hatenablog.com (36)

  • 正社員解雇問題とアイデンティティのコモディティ化 - よそ行きの妄想

    世の中不況まっしぐらということで、正社員の既得権益批判や、雇用の流動化の必要性が日夜繰り返し議論されているようだが、それについてちょっと考えたことをメモ。 労働者が、企業における仕事に心血を注ぎ、ときに安月給で馬車馬のように働くのはなぜか。企業による支配や管理を受け入れるのはなぜだろうか。 それは、労働者にとって企業が安心・安全を与えてくれる存在だからだろう。 企業が労働者に与える安心や安全のかたちはさまざまで、その最たるものが当然サラリーということになろうが、将来にわたった雇用の保証というものが少なからずあることは間違いない。 特に日型企業は、共同体的色合いが強い。労働者は「社員」としてコーポレートアイデンティティの下に集い、経済活動を超えて、政治的、文化的にもしばしば団結する。専門的な職能を求められるのではなく、ジョブローテーションという形態によって、総合的な経験と企業風土への同化を

    正社員解雇問題とアイデンティティのコモディティ化 - よそ行きの妄想
  • コミュニケーション能力とビジネスの関係と、非コミュの可能性 - よそ行きの妄想

    『socioarc | 非コミュ指数テスト』というのをやってみた。 結果は、『非コミュ指数: 64(レベル3/重度非コミュ/不器用型)』*1だそうだ。数値の信憑性は知らないが、以下の質問などはあてはまりすぎていて、うっかり顔が引きつったくらいだ。 飲み会では、気がつくと他の人が席を移動していて隣に誰も座っていない。 同世代や下の世代に対しても丁寧語で喋ることが多い。 それほど親しくない人と2人きりになると落ち着かない。 休日などに、街で会社や学校の知っている人を見かけると、つい見つからないように避けてしまう。 メールはともかく、電話で話すのは得意ではない。 何気ない雑談が苦手だ。 対人関係のリスク許容度 ということで、私はいわゆる「(重度の)非コミュ」である。とりあえずそういうことにしよう。しかし一方で、特にビジネスの局面で特に困っていることはない*2。少なくとも自分ではそう思っている。そ

    コミュニケーション能力とビジネスの関係と、非コミュの可能性 - よそ行きの妄想
  • 新卒偏重と格差問題 - よそ行きの妄想

    新卒偏重については、比較的その所在もそしてその原因についても、コンセンサスのとれた問題だと勝手に思い込んでいたのだが、『問題は内定取り消しより新卒偏重では - 雑種路線でいこう』に対するブックマークコメントのページを眺めていて、意外とそうでもないような気がしたのでちょっと書いてみた。 企業が新卒を重視する傾向が非常に強いということについては、上で紹介したブックマークページなどを見れば、明らかのように見える。新卒偏重が問題だという趣旨に対して同意するコメントがびっしり並んでいるからだ。 私の認識では、この傾向*1に問題があるのは至極当然で、新卒の採用枠を中途の採用枠よりも優先すると、要は、新卒時の格差が固定化されるからだ。新卒時の格差がまったく公平なもので、かつ普遍的なものであれば固定化されようがなにしようがまったく何の問題もないが、そんなことはありえない。新卒時点の社会情勢や景気動向が格差

    新卒偏重と格差問題 - よそ行きの妄想
    Blue-Period
    Blue-Period 2008/12/12
    こっちのが良
  • 結婚のメリット - よそ行きの妄想

    元ネタ:だった : 結婚のデメリット <結婚のメリット> 結婚すると2人の固定費が共通化されるから自由になるお金が増える。(ダブルインカムの場合) 家族付き合いという新たなレイヤーでの人付き合いが可能になるから、人付き合いの自由度が増す幅が広がる。 家族という括りができることで、内なるものと外なるものの区別が明確化する(システムの一部という疎外感が減少する)。 共同生活によって、家事負担が減る。 自由になるお金が増えて、家事負担は減るから、自由な時間が増える。(だからこそ子育ても可能になる。) ワンルームじゃない部屋に住める。 子育てやマイホームという分かりやすい目標ができるから、承認欲求とか非モテとかわけのわからないことに悩んで時間と労力を浪費せずに、まっとうに生きるインセンティブが沸く。結果として人生が充実する。 そもそも、子供を産む・産まないの選択の自由がある。 普通に考えればすぐに

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  • 楽しく働くために必要なこと - よそ行きの妄想

    最近いろいろ考えていて、労働者的に、信用できない会社で働いても楽しくないという考えに至ったので、以下に私の考えた信じられる会社と信じられない会社の判別方法を買いてみた。 実績 そもそも経済的な意味で、財務内容が悪い会社を信用することはできない。財務内容とはその会社の実績のことだ。負債はどれだけあるのか、自己資はいくらか、利益は出ているのか、キャッシュフローは黒字か。当然のことだが万年赤字で債務超過に陥っている会社を信用すべきではない。 一点注意したいのは、単体で判断してもよろしくないということだ。例えばどんなに潰れそうな会社でも、親会社がトヨタならそう簡単に潰れることはないだろう。明確な資関係のほかにも、属人的な関係なども含めて会社の(経営的な)背景事情を知る必要はある。 もし有力なバックグラウンドがあるのであれば、業績不振の折には増資によって資注入がなされる場合もあるし、よりドラス

    楽しく働くために必要なこと - よそ行きの妄想
  • 日本語が亡びるとかなんかそういうどうでもいい話ばっかりで、言語自体が亡びる可能性が論じられてない件について - よそ行きの妄想

    あの有名な梅田望夫さんが、なんか日語が亡びるとき―英語の世紀の中でとかいうを祭り上げて全員読むべきと啓蒙したり、読みもしないでコメントするやつはバカだと嘲ってみたりと、巷はなにかと騒々しいわけであるが、当然私は読まない。読まないで適当なことを言う。 言語なんて、そもそもただのツールである。手段であって目的ではない。目的はコミュニケーションである。そういう意味で、言語も貨幣も一緒。コミュニケーションのインタフェース部分だ。そんなものにアイデンティティを感じたり、絶対化したがる人の神経がよくわからん。 確かに、言語に基づいた文化があることは知っている。文学とでも括ればよいのだろうか。しかしそれはそれ、これはこれ、である。来の用途とはまた違う用途で取り上げられ、それが文化的な価値をおびるのはよくあることだ。CDの方が便利でもレコードの趣は廃れないし、写真のほうが正確であっても絵の情緒は失わ

    日本語が亡びるとかなんかそういうどうでもいい話ばっかりで、言語自体が亡びる可能性が論じられてない件について - よそ行きの妄想
    Blue-Period
    Blue-Period 2008/11/13
    関係ないけどGoogleReaderで見てると登録時のブログ名で出てくるので未だにBiBowlogとして見てた。
  • 経済政策(笑) - よそ行きの妄想

    先日のふろむださんのエントリーを拝見して、それってただの政策金利誘導や量的緩和や買いオペと何が違うんだろうとモンモンとしていたところ、さきほど既に恒例となったdankogaiさんによる応答を見つけた(もう1週間も前の話のようだが・・)。 ふろむださんのエントリー=『麻生内閣や小沢民主のより、はるかに強力に日経済を立て直すと思われる政策を、中学生でも分かるように解説してみる - 分裂勘違い君劇場』 dankogaiさんの応答=『404 Blog Not Found:貨幣に自由を、by税務署』 ふろむださんのエントリーについては、dankogaiさんもそれってただの量的緩和でしょという見方のようなので、とりあえずあれは初心者に量的緩和を説明したものだという理解をすることにしよう。 一方、dakogaiさんの主張はもう少し複雑だ。曰く、金持ちの罪は金を使わないことだと。であればやつらの金から貯

    経済政策(笑) - よそ行きの妄想
  • ただのサヨクとただのウヨクと - よそ行きの妄想

    一昨日、昨日と続く三部作(笑)*1の完結編にあたるとか。あたらないとか。 ■ただのサヨク 理想を描き、それを語ることにオリエンテッドな人たち。彼らにとって現実とは、理想を語るための題材でしかない。うっかり実現可能性などの尺度で彼らの理想にケチをつけると、決して交わらない議論が巻き起こったりする。場合によってはお腹を壊す恐れも。 用例:「ただのサヨクは現実の話に首を突っ込むな。」 ■ただのウヨク 今あるものの強度をどんどん高めていくことにオリエンテッドな人たち。現実がすべてで、弱者と言う結果に冷淡。資主義とか大好きで、口癖は「お前らだって資主義の恩恵を受けているんだ。」とか。マッチョ病と併発すると厄介。 用例:「ただのウヨクだから未来の話なんかしない。」 この図式の盲点はたぶん「可能性」。 はてブのタグとかにもどうぞ。 ■追記 と、書くとふざけてるように思われそうなので、念のため真面目に

    ただのサヨクとただのウヨクと - よそ行きの妄想
  • 金持ちの不幸と貧乏人の幸福 (追記あり - よそ行きの妄想

    はてなブックマーク - またかよ - good2ndにて、id:kyo_ju、id:y_arimとやり取りしていてふと思ったことを。 金持ちの不幸は、身の回りのあらゆる些細な問題がその豊富な資産によって大抵解決されてしまうがために、自分の病や死など解決しようのない不安に苛まれることだろう。 貧乏人の幸福は、身の回りに些細な問題が山積しているがために、自分の胃の調子がおかしいことに無頓着でいられることだ。 現実に抱えている不安の大きさ・深刻さで比較するときっと金持ちの方がそれは大きく、大きな不安を抱えている状態のことを不幸と言うなら、金持ちの方がずっと不幸だと思う。人間の生命が有限である限り、不安からまったく開放されることは不可能だから、それをどう誤魔化すかということが要は生きる知恵だろう。 自分が貧乏であることから派生する幸福に気が付かない人は、金持ちになれば幸福になれるのだろうか。 思う

    金持ちの不幸と貧乏人の幸福 (追記あり - よそ行きの妄想
  • 投資銀行とは何だったのか - よそ行きの妄想

    ここ数ヶ月で、ベア・スターンズ、及びリーマン・ブラザーズが破綻し、メリルリンチはバンカメに買収され、モルスタとゴールドマンは商業銀行への転向を表明し、米国の5大投資銀行がすっかりなくなってしまった件で、報道等でよく「投資銀行」という言葉を耳にすると思うのだが、はてな辺りのド素人どもが果たして「投資銀行」がなんなのか理解できているのだろうかと心配で夜も眠れない私*1は、解説を試みることにした。暇だから。 業務の内容から見る投資銀行 とりあえず、Wikipediaから引用する。 投資銀行(とうしぎんこう)とは、顧客企業が有価証券の発行による資市場からの資金調達をサポートし、合併や買収などの財務戦略でのアドバイスを行う金融機関である。個人向け業務は行わない。 これが具体的な業務内容。Wikipediaにも書いてあるが、日語で言うと要は「証券会社の法人部門」である。とりあえずこれだけ知っておけ

    投資銀行とは何だったのか - よそ行きの妄想
    Blue-Period
    Blue-Period 2008/10/12
    『ひとことで言えばイノベーションということになる。つまり、次々に新しいマーケットを創造し、新しい非対称を創造して行ったのだ。』
  • 風俗産業の合法化がもたらす恋愛の自由化 - よそ行きの妄想

    「風俗嬢に説教たれる人々が痛い理由」と「売春を合法化し、厚生労働省売春管理局を作る案」 - 分裂勘違い君劇場を読んで。 id:fromdusktildawn氏はいつも実に鋭い切り口で、世の中に蔓延する空気を極論に仕立て上げて劇場風に提供するという芸風の、いわばはてなのカリスマであり、私もいつも愛読していたわけだが、このエントリは極論というかただの思いつきだ。文章の内容自体に特に異論があるというわけでもないが、文章の装飾において少し粗削りで、「らしくない」ように思う。 まず、 恋愛は崇高なものであるし、その恋愛において「男女の肉体関係は崇高なものだ」という前提をわれわれは心のどこかに持っている。「女性が男性に肉体関係を許す」ということは重大な意味と価値を持っている。*1 だからこそ、強制わいせつ罪やレイプは、重大な犯罪であり、それらの罪を犯した男性は、社会的に抹殺される。 そのように、社会全

    風俗産業の合法化がもたらす恋愛の自由化 - よそ行きの妄想
  • 低所得者が差別されて生存権すら奪われることの「仕方なさ」 - よそ行きの妄想

    少し自分語りさせていただくが、私は高卒でコンビニバイトだった。 はっきり言って正社員になりたいとか社勤務でどうこうとか、そういうのはまったくこれっぽっちも考えていなかったが、ただなんとなく、お金がないと生活できないし、バイト仲間もできて楽しければいいかなと思ってバイトをはじめた。にもかかわらず、我が国の社会はなぜかサービス業としての自覚に溢れる高潔な倫理観を賞賛し、しかもその社会はこともあろうか我々にもそれを求め始めた。やれ笑顔で接客だ、ちゃんとした敬語だ、タバコの番号を覚えろだと、それこそバイト仲間と仲良くする暇もないほどに。想定とまったく違った状況に辟易した私は正直慢性的にうんざりしていたが、バイト辞めたら生活できなくなっちゃうかも的な資主義社会特有の強迫観念にかられたこともあり、一応だらだらとバイト生活を継続していた。 するとどうだろう。ある日突然客とそれに伴って店長がブチ切れた

    低所得者が差別されて生存権すら奪われることの「仕方なさ」 - よそ行きの妄想
  • 対岸の火事というか隣の芝生というか - よそ行きの妄想

    Automatons Hacking Guide すごく・・・楽しそうです・・・。なんだか非常にイキイキと何かを(何かはよくわからない)DISりDISられていらっしゃいます。機を見て混ざりたいです。 でもこの人、自分は結局すごくふわふわしたよくわかんない立場から人を見下してて、なにか反論があると、うまくその人の価値観の上層レイヤを見つけて柔軟に移動しながら戦ってるように見える。 あいにくそのひとつひとつを的確に分析してせる暇も能力も私にゃございませんが。 ただ基的な価値基準は、資主義的な価値観や企業主義的な価値観においてらっしゃるようで、まあそれはワープア的な連中を煽るにはもってこいなんだろうけど、じゃあ自分の年収を持ち出すかっていうとそれはない。なぜなら年収は絶対上には上がいるから。僕よりは上なのかなーどうかなー。 あと、超人思想ってちょっと死語なんじゃないのとか思うんだけどそのへん

    対岸の火事というか隣の芝生というか - よそ行きの妄想
  • 今日、(旧来的な)日本社会が滅んでいくんだなあということを実感した。 - よそ行きの妄想

    先日、私のボスとして60オーバーのシルバーヘヤーがやってきて、さらについこないだ追加でこれも60前後のオールドタイプが増えました。 今日それらとの、結構つまらない(どうでもいい)件における、割とおおげさな議論があったんですが、それで「ああもうこれはだめだ」と。 つい昨日のこと、はからずしも、バカについてここのブログで以下のように書きました。 バカに贈る - よそ行きの妄想 つまんないことを長々と書いてしまったわけですが、要約するとバカっていうのは 価値観が固定的で、 人の意見に耳を貸さず、相手の立場で考えず、 目的を見失いがちで、すぐあきらめる。 と書きました。 そうです。老人の特徴とほぼ一致します。老人は、人生の経験が豊富すぎて、ついそれを絶対視してしまいます。また、物理的に耳も遠くなりますし、単純に理解力も衰えます。さらに自分の経験が絶対なので、つい他人も自分と一緒だと思ってしまいます

    今日、(旧来的な)日本社会が滅んでいくんだなあということを実感した。 - よそ行きの妄想
    Blue-Period
    Blue-Period 2008/08/25
    『要約するとバカっていうのは * 価値観が固定的で、 * 人の意見に耳を貸さず、相手の立場で考えず、 * 目的を見失いがちで、すぐあきらめる。 と書きました。 そうです。老人の特徴とほぼ一致します。』
  • バカに贈る - よそ行きの妄想

    私は、中学まで公立です。高校は私立のいわゆる付属校というやつで、まあまあわりといいとこ(自分でいうのもナンですが)です。 大体の人はご存知と思いますが、公立の学校には、この世のすべての人種と思えるほどにいろんな人たちがいます。DQN、ヲタ、スイーツ(笑)、学歴エリート、体育(筋肉)バカ、落伍者的登校拒否児童、無駄にオドオドしてて意味もなくいじめられる人、池沼、などなど人種の坩堝っていうのはアメリカ合衆国まで行かなくても公立の学校にもあるものです。 で、大概が救いのようないほどバカです。おそらくこの状況は日社会の縮図なんでしょう。私は上のとおり高校から私立に行ったので*1、それ以降基的にこういう公立学校のような何の選別も経ていない集団に所属したことがないのでよくわかりませんが、中学校までのことをたまに思い出すと強くそう思います。 中学を卒業後、何人かみかけた人は、ガソリンスタンドでバイト

    バカに贈る - よそ行きの妄想
    Blue-Period
    Blue-Period 2008/08/25
    俺の炒飯のことか>『自分が作った料理が自分にとってうまいというだけで、料理人気取り。』
  • よそ行きの妄想

    エスカレーターを利用するとき、立ち止まって利用する人(「止まる派」と呼ぼう)と、エスカレーターが動いている上をさらに歩くという人(「歩く派」と呼ぼう)がいるのである。エスカレーター自体が動いているのだから、その上を歩くということに必然性はないわけだが、エレベーターの中を歩くきまわるのとはまたわけが違うのも事実。階段が動いている上を更に進むことになるから、結果は足し算となる。即ち、目的地により素早く到達することができる。 古くから我が国には、止まる派・歩く派の双方が存在しており、エスカレーター上では、止まる派が進行方向に向かって左側に固まり、空いた右側を歩く派が闊歩するというかたちでもって共存が図られてきた。しかしいま、この関係が揺らいでいるのである。 最初に断っておくと、私は止まる派の人間だ。しかしながら、稿は、止まる派の主張を強化するために書かれるものではなく、ましてや歩く派を弾劾する

    よそ行きの妄想