伊勢本街道 2011年11月 CONTAX T3 / efinity UXi super 200 その昔、ネイチャーに夢中だった頃、フィルムと言えばリバーサルしかあり得なかった。リバーサルで撮れば色鮮やかな発色が得られ、露出も自分の思い通りになる。一方、カラーネガはくすんだ色しか出ず、しかも写真屋に勝手に露出を変えられるのが腹立たしかった。だからごく初期の頃を除いて、カラーネガなんか使ったこともなかった。あんなものは素人が使うフィルムだとバカにしていた。リバーサルを使う限られた者だけが「プロみたいな写真」を撮れた時代。色がキレイなだけで「すごい写真ですね」と誉められた。今思えばなんていい時代だったのだろう。しかし今は誰もがデジタルカメラを使うようになり、色がキレイな写真なんて当たり前になった。もはやただ綺麗なだけのネイチャーフォトなんて誰も誉めてくれない。そんなものは掃いて捨てるほど世の中