鳩山首相による新政権が発足し、首相官邸で初めての記者会見が開かれた。鳩山首相をめぐっては、自身の資金管理団体の政治資金報告書に、すでに死亡している人から献金が記載されている「故人献金問題」が、まだ「宿題」として残っていたはずだ。ところが、会見では、一番最後に、申し訳程度に質問が出た程度で、鳩山首相も正面からは答えずじまい。多くの疑問が残っているにもかかわらず、新聞各紙でも、大半が小さいスペースでの扱いにとどまっている。 就任会見の最後にようやく「故人献金」問題の質問 いわゆる「故人献金問題」は、鳩山氏の資金管理団体「友愛政経懇話会」の収支報告書に、すでに死亡している人の名前が多数記載されていたことに端を発する。政治資金規正法では、5万円を超える個人献金者の住所と氏名を記載することを求めているが、5万円以下については記載しなくても良い。この匿名献金が個人献金の6割を占めていたことも、「鳩山一