ひたちなか海浜鉄道（茨城県ひたちなか市）は30日と31日、那珂湊駅に近い、おさかな市場周辺の渋滞を緩和するため、車を駐車場に止めて鉄道を利用する「パークアンドライド」サービスを実施する。おさかな市場周辺は首都圏などからの買い物客で、年末には激しい渋滞が発生する。割引運賃を適用し、利用を

日本経済新聞社は全国のローカル鉄道の利用者を対象にした調査をまとめた。中国地方ではJRなどを除く8社の利用者に聞いたところ、赤字が続いても鉄道を維持すべきだとの回答が軒並み8～9割を占め、存続への支持が非常に高いことが明らかになった。調査は9～10月に全国のローカル鉄道95社を対象に月1回以上利用する約1万人に実施した。中国地方では8社分、合計2074人から回答を得た。JRは調査対象に含んでお

JR東海は15日、東海道新幹線「のぞみ」の1両ごとの貸し切り営業を始めたと発表した。企業の研修旅行や結婚式、誕生日会といった使い方を見込んでいる。東京、品川、新横浜と名古屋、京都、新大阪の駅の間で利用できる。建設中のリニア中央新幹線では山梨県内の実験線での体験乗車を、学生3組限定で3月に貸し切り運行することも発表した。新幹線のぞみは、これまで問い合わせに応じて貸し切りを一部受け付けたことがあっ

赤字に陥っているJR大糸線の利用者数を増やそうと、沿線の企業が支援に乗り出している。小谷生コンクリート工業（長野県小谷村）は旅行業登録を経て、大糸線乗車を組み込んだ旅行商品を発売し、北アルプス学びと遊びの旅行社（同県大町市）は大糸線をPRするカレンダーを制作した。自治体中心だった支援の取り組みが地域の企業にも広がり始めている。小谷生コンクリート工業は2022年6月、旅行業の登録を済ませ、「小谷

全日本空輸（ANA）と名古屋鉄道は15日、次世代移動サービス（MaaS）で連携を始めたと発表した。ANAの航空券を予約している乗客で中部国際空港発着便の利用者が、ANAが提供する経路検索サービスを通じて、名鉄の空港特急「ミュースカイ」の座席を予約できるようにした。ANAがMaaSで鉄道会社と

国土交通省がJR各社や私鉄など全ての鉄道事業者に対し、在来線でもレールが沈下する恐れのある高架橋の耐震化を2027年度までに進めるよう求めたことが15日、分かった。国交省の地震対策の検証委員会は14日、新幹線の高架橋約1140本の耐震化を25年度までに終えるよう要請。これを受け、同省は在来線でも対応する必要があると判断した。国交省関係者によると、在来線で対象となるのは下に道路や川などがあり、通

日本経済新聞社はローカル鉄道の利用者を対象にした調査を実施した。北海道では南部の木古内―五稜郭間を走る道南いさりび鉄道（函館市）が対象。経営赤字が続いている場合の存廃について聞いたところ、「維持すべき」と答えた人が72.6%と多数を占めた。値上げについては「やむを得ない」と回答した人が86.3%だった。値上げについては「初乗り50円未満の値上げならやむを得ない」が22.5%だった。「初乗り50

JR九州によると、15日午前8時22分ごろ、鹿児島線門司―小倉間で、貨物列車が線路上に丸太を発見した。撤去作業を行った影響で同8時43分現在、同線や福北ゆたか線で遅れが発生している。

リニア進捗状況、ホームページで公表と回答　静岡県にＪＲ東海 ＪＲ東海は１４日、リニア中央新幹線工事を巡って他都県の進捗（しんちょく）状況の開示を求めた県に対し、「全線の用地取得や工事の状況は当社ホームページで公表している」と文書で回答した。 １１月２５日に県が同社に送付した文書への回答。県の文書は相模原市の関東車両基地や岐阜県中津川市の中部総合車両基地など各事業の用地取得率や工事進捗（しんちょく）率、課題解決の取り組みなどを開示するよう求めたが、同社の回答は具体的な内容に触れなかった。 ＪＲの回答文書は南アルプストンネルの静岡工区に着工できない状況にも触れ、「品川―名古屋間の開業時期に直接影響を及ぼす工事は静岡工区」という同社の姿勢を改めて示した。

広島市安芸区の住宅団地スカイレールタウンみどり坂独自の交通システム「スカイレール」の運行が２０２３年末に終了する見通しとなった。高台の団地と麓のＪＲ瀬野駅を高架レールのゴンドラ型車両で行き来する団地のシンボルだが、運営会社は電気自動車（ＥＶ）の路線バスに切り替えることを決めた。なぜ運行断念に追い込まれたのか。住民にどんな影響が見込まれるのかを探った。

＜大雪に備えて＞ＪＲ運休時の新千歳バス代替輸送、大谷地集約の実効性に疑問　乗降１カ所、誘導方法懸念　ＨＡＰ訓練検証

【砂川】１５日午前６時ごろ、砂川市東３南１９のＪＲ豊沼駅構内で、走行中の旭川発札幌行きの特急ライラック２号（６両編成）が除雪車と衝突した。ＪＲ北海道によると、特急の乗客２７人と乗員にけがはないが、除...

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県議会超党派のＪＲ八高線・川越線沿線活性化議員連盟（小谷野五雄会長）の総会が１４日、県議会で行われ、ＪＲ川越線荒川橋梁（きょうりょう）の複線化仕様での架け換えに関する追加調査の結果が発表された。

自然豊かな山間部を通る「秘境路線」として知られ、福島県と新潟県を結ぶＪＲ只見（ただみ）線を舞台に、沿線の地域振興策を考える「只見線全国高校生サミット」プレゼンテーション大会が１８日、福島県で開かれる。滋賀からは、近江鉄道日野駅の観光案内交流施設「なないろ」で月に１回カフェを出店している日野高校（日野町）の参加が決まり、有志の生徒６人が集まった。（名倉航平）...

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鉄道を生かした観光誘客を話し合う平賀さん（左から２人目）ら、びゅう会津会のメンバー 「冬の会津もいいね」。ＪＲ会津若松駅で企画列車から降り立った乗客が白い息を吐く。体を温めてもらおうと、観光団体の関係者らが地酒を振る舞う。今の季節、よく見られる光景だ。冬の観光を盛り上げようと、２０年ほど前に始まった。 磐越西線は昭和３０年代から都市部と会津を結ぶ準急列車、急行列車が走り、昭和４０年代には特急列車の運行が始まった。東京の玄関口となる上野駅から人々を運んだ。だが、車社会の進展やバブル経済の崩壊で乗客数は減少。特急列車は２００３（平成１５）年１０月に定期運行を終えた。 何とか乗客を増やし、観光を活性化できないか｜。会津の観光団体などでつくる「びゅう会津会」は鉄道を軸にした誘客策に知恵を絞ってきた。 びゅう会津会は１９９４年ごろ、会津若松市の観光施設や交通事業者によって始動し、宿泊施設が加わった。

ＪＲ九州鹿児島支社は１５日～来年２月２７日、指宿枕崎線と肥薩線で使える「かごしま満喫きっぷ」を販売する。指定区間の往復乗車券の料金で、５００～１５００円分の商品券が付くお得なセット。県内在来線の利用を促進しようと、同社と県鉄道整備促進協議会（会長・塩田康一知事）が企画した。 県交通政策課によると、切符は普通列車の大人運賃で、有効期間は２日間。鹿児島中央－栗野など７区間の設定があり、例えば鹿児島中央－枕崎は料金３７００円で５００円分の商品券３枚が付く。鹿児島中央、隼人、指宿の各駅のみどりの窓口などで購入できる。計１４００セット限定。 商品券の利用可能店舗や利用期間など詳細はホームページ＝https://www.ibumaku-hisatsu-tabi.com/を参照。

弘南鉄道は14日、大鰐線（中央弘前－大鰐）で7～11月に行った休日100円乗車サービスが好評だったとして、17日から毎月第3土、日限定で再開すると発表した。来年3月まで。

東海道新幹線ができた1964年に開業した新大阪駅（大阪市）周辺が大きく変わる。国は10月に同駅周辺を容積率緩和や民間再開発の金融支援を受けられる「都市再生緊急整備地域」に指定。大阪府や大阪市などは再開発でバス拠点や国際展示場といった集客施設を設ける方針だ。「乗換駅」の地から人の集まるにぎわいの街へと動き出す。指定エリアとなったのは東海道・山陽新幹線やJR各線、大阪市高速電気軌道（大阪メトロ）御

工事が無期限休止となり、鉄骨がむき出しとなったままの東京メトロ東西線木場駅のホーム＝江東区（東京メトロ提供） 日本で最も混雑の激しい路線として知られる東京メトロ東西線に異変が起きている。混雑緩和を図るため駅ホームの幅を広げたり、動く歩道を設置したりする駅の改良工事が中止となっているのだ。大きな理由は新型コロナウイルス禍による乗客の減少。専門家は「リモートワークや時差通勤はアフターコロナも続くとみられ、鉄道会社は混雑緩和に向けた設備投資の見直しを迫られている」と指摘する。（大竹直樹） トンネルの壁面は鉄骨むき出しで、工事の真っただ中にあるように見える東京メトロ東西線木場駅（東京都江東区）の地下ホーム。実は昨年４月から工事が止まったままだ。東京メトロによると、今年４月に工事の無期限休止が決まった。

発言小町 「発言小町」は、読売新聞が運営する女性向け掲示板で、女性のホンネが分かる「ネット版井戸端会議」の場です。 ヨミドクター yomiDr.（ヨミドクター）は、読売新聞の医療・介護・健康情報サイトです。 大手小町 大手小町は「どんな私も、好きになる。」をテーマに、キャリアや恋愛・結婚、ジェンダーにまつわる情報を発信するサイトです。 idea market idea market（アイデア マーケット）」は、読売新聞が運営するクラウドファンディングのサイトです。 美術展ナビ 読売新聞が運営する美術館・博物館情報の総合ポータルページです。読売新聞主催の展覧会の他、全国美術館の情報を紹介します。 紡ぐプロジェクト 文化庁、宮内庁、読売新聞社で行う「紡ぐプロジェクト」公式サイト。日本美術と伝統芸能など日本文化の魅力を伝えます。 読売調査研究機構 東京、北海道、東北、中部、北陸を拠点に、著名な講

【読売新聞】　ＪＲ東海は１４日、２０２７年の東京―名古屋間の開業を目指しているリニア中央新幹線について、静岡県外の工事の 進捗 （ しんちょく ） を尋ねた同県の文書に回答し、「開業時期に直接影響を及ぼす工事は静岡工区」とする金子慎

【読売新聞】　西日本鉄道が、福岡市中心部で来年春に路線バスの運行本数を削減することが分かった。来年３月の市地下鉄七隈線の延伸後に利用減が見込まれる路線を主に想定している。人手不足で乗務員の確保が難しくなっていることもあり、需要に応じ

【読売新聞】雪 ( せつ ) 月 ( げっ ) 花 ( か ) （上越妙高― 糸魚川 ( いといがわ ) ／新潟県） 妙高高原駅から直江津駅までの妙高はねうまライン、直江津駅から日本海沿いを行く日本海ひすいラインと、山と海の絶景を両

京福電気鉄道（本社・京都市中京区）が、嵐山本線・北野線（嵐電（らんでん））で、鹿児島県の奄美大島・龍郷町（たつごうちょう）のPR電車1両の運行を始めた。 同町は、西郷隆盛の子で第2代京都市長だった西郷菊次郎の出身地という縁がある。新型コロナウイルス禍でも、再び世界各地から観光客が集まるようになった京都で町をアピールするために企画した。 PR電車は、車体に町イメージロゴの竜などをデザインしたラッピングを施し、「Go！Go！たつGo」のメッセージや菊次郎の肖像写真をあしらったヘッドマークも。車内のロングシートは背もたれに特産品の大島紬（つむぎ）の生地を張り、伝統的な「龍郷柄」と「秋名バラ」の柄を使っている。中づり広告でも実物の大島紬を使って柄や歴史について説明。他の広告スペースでは方言や観光地の紹介もしている。

JR北海道は14日、来春開業するプロ野球・日本ハムの新球場「エスコンフィールド北海道」でのナイトゲーム開催日に、最寄り駅となる北広島発の札幌行き臨時列車を運行すると発表した。ナイトゲームに伴う混雑を解消するため、8本を運行する。 新球場が満員（3万5000人）になった場合、札幌方面の乗客数は1万1500人と想定される。北広島駅…

新幹線の地震対策に関する国土交通省の有識者検証委員会は14日、第2回会合を開き、3月に宮城、福島両県で震度6強を観測した地震で損傷した高架橋柱と構造が類似し、強度が同程度の柱の補強計画を前倒しし、2025年度までに終わらせることが必要との中間取りまとめを発表した。対象は東北、上越、山陽の各新幹線。 国交省によると、東北、上越は約970本、山陽は約170本が該当する。東海道は補…

15日午前6時ごろ、北海道砂川市東3南19のJR函館線豊沼駅構内で、旭川発札幌行き特急ライラック（6両編成）が除雪車と衝突した。乗客27人と乗員にけがはないという。 JR北海道によると、除雪車は線路でなく、駅前広場を除雪していた。JR北と滝川署は除雪車が線路内に入った理由などを調べている。 午前10時半現在、函館線は岩見沢―滝川…

東日本大震災で被災した岩手県宮古市の第三セクター三陸鉄道は10日、座席にこたつを設置した冬の風物詩「洋風こたつ列車」の運行を始めた。宮古から盛（同県大船渡市）までの片道を走行し、レトロで暖かい車内で、三陸の海の幸などが楽しめる。今年で5回目。 約20人が乗車した列車は宮古駅を出発。初日に限り、日本…

国鉄当時の塗装を復刻し、「しおかぜ」「南風」のヘッドマークを装着して展示された「キハ185」＝京都市下京区の京都鉄道博物館で、矢倉健次撮影 京都鉄道博物館（京都市下京区）で、国鉄末期に四国で導入された特急形気動車「キハ185」に国鉄当時の銀色と緑のカラーリングを復刻した車両の特別展示が開催されている。20日まで。 キハ185は、地域の実情に合わせて最短2両編成で特急として運用できるのが特徴の気動車で、1986年に四国で走り始めた。87年のJR四国発足後も含めて計52両が導入され、当初は特急「しおかぜ」として高松（瀬戸大橋線開業後は岡山）―松山・宇和島、特急「南風」として高松（同）―高知・中村を結ぶなどして運行。現在は特急「うずしお」「剣山」「むろと」として、主に徳島県内を走っている。 72年に山陽新幹線の新大阪―岡山が開業したことに合わせて「しおかぜ」「南風」が四国初の特急として運行を開始

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阪急阪神ホールディングス（HD）は2024年度までに全駅でQRコードに対応した改札を導入する。沿線観光地の入場券や移動手段のチケットを一括して購入したスマートフォンを使って改札を通過できるようになる。2025年国際博覧会（大阪・関西万博）に向け、関西鉄道各社が共同で開発中の次世代移動サービス「MaaS（マース）」アプリに対応する。阪急阪神HDの角和夫会長が日本経済新聞の取材で明らかにした。新た

国鉄が分割民営化されて35年。JR各社では今年、1985年卒の新社長が3人生まれるなど、国鉄時代をほぼ知らない“JR世代”が経営を担う時代に入った。4回目は89年にJR東日本に入社した副社長の喜勢陽一氏。マーケティング本部長として生活サービス事業などをけん引する同氏に、鉄道会社の枠をどう乗り越えていくかについて聞いた。

JR西日本（西日本旅客鉄道）は、2017年に起こった台車の亀裂発生事故を基にした安全施策などをまとめた「新幹線の安全性向上の取り組み」を公表した（図1）。検討・実施した安全重点施策やその実績などを明らかにしている。ソフト面での仕組みづくりと、当初に計画したハードウエアの整備は、2021年3月末までに完了。2021年度以降は、それらの活用を定着させるとともに、実施状況の有効性を確認してきた。

迷走 皇帝なきJR東海 JR東海を30年近く支配してきた「皇帝」、葛西敬之名誉会長が5月に死去した。同氏と共にリニア中央新幹線や米国への高速鉄道輸出に猛進した安倍晋三元首相も銃撃事件で永眠した。JR東海は、葛西氏が遺した巨大プロジェクトの実現に向かってレールの上を突き進んでいるが、長期独裁体制の弊害やコロナ禍による旅客数の減少、リニア工事の遅滞など課題は山積している。30年近く事実上のトップに君臨していた葛西氏を失ったJR東海の“凋落リスク”ぶりに迫る。 バックナンバー一覧 JR東海の「皇帝」、葛西敬之名誉会長は、いかにして30年近く同社を支配したのか。特集『迷走 皇帝なきJR東海』（全8回）の＃3では、従順な子分たちを量産する葛西流の役員人事の“奥義”を明らかにするとともに、脱・葛西シフトに向けた金子慎社長の小さな一歩について解説する。（ダイヤモンド編集部　千本木啓文） 90歳の元社長が

振り子式車両（車体傾斜式車両）とは、曲線通過時に車体をカーブの内側に傾斜させることで遠心力を軽減し、高速運転時の乗り心地向上を図った鉄道車両だ。日本では国鉄時代の1970年に591系試験電車によって試運転が始まった。その結果誕生した日本初の営業用振り子式電車が381系で、1973年の中央西線電化開業にあわせて特急「しなの」としてデビューした。 車体傾斜の方法としては遠心力による自然振り子式のほか、制御付き自然振り子式、強制車体傾斜式、空気ばね式車体傾斜など複数のシステムが存在している。日本の車体傾斜式車両は制御付き自然振り子式が多かったが、近年は構造が簡易な「空気ばね式車体傾斜」が主流となっている。 381系は、今も最後の現役国鉄型特急電車として特急「やくも」（岡山―出雲市間）で活躍を続け、鉄道ファンの注目を浴びているが、2024年には新型車が登場する予定で、近く引退の運命にある。この機会