関東鉄道はバス事業を再編する。7月中旬をめどにグループ会社2社を吸収合併し、管理部門を一本化する。残業規制が強化される「2024年問題」などで路線バスの運転手不足が深刻化するなか、経営効率を上げ、生き残りを図る。茨城県南西部が地盤の関鉄パープルバス(下妻市)と、県南部に路線網を持つ関鉄グリーンバス(石岡市)の2社を、存続会社となる関東鉄道に吸収合併する。関鉄パープルバスは01年に関東鉄道から
長崎新幹線・鉄道利用促進協議会(会長=大石賢吾長崎県知事)は27日、長崎市内のホテルで空港や航路の交通インフラを協議する2団体と合同で総会を開いた。総会は「九州新幹線西九州ルート整備促進にかかる決議」を採択し、整備方式が決まっていない佐賀県内の新鳥栖―武雄温泉間について「一刻も早く全線フル規格による整備が実現されることが望まれる」と訴えた。協議会は県内自治体や議員、経済団体などが参加している。
群馬県桐生市と栃木県日光市を結ぶ、わたらせ渓谷鉄道(わ鉄、群馬県みどり市)が、車内をお化け屋敷にした観光イベント列車を今年も運行する。6月2日の運行開始を前に開かれた関係者向けの試乗会では、驚かしたり、踊りやマジックなどを披露したりするゾンビが出没し、乗客を楽しませた。「恐怖は続くよ どこまでも」「90分間 あなたは降りられない」――。おどろおどろしく銘打たれた「ゾンビ トレイン2」は、下りが
1982年、埼玉県生まれ。東京地下鉄(東京メトロ)で広報、マーケティング・リサーチ業務などを担当し、2017年に退職。鉄道ジャーナリストとして執筆活動とメディア対応を行う傍ら、都市交通史研究家として首都圏を中心とした鉄道史を研究する。著書『戦時下の地下鉄 新橋駅幻のホームと帝都高速度交通営団』(2021年 青弓社)で第47回交通図書賞歴史部門受賞。Twitter @semakixxx News&Analysis 刻々と動く、国内外の経済動向・業界情報・政治や時事など、注目のテーマを徹底取材し、独自に分析。内外のネットワークを駆使し、「今」を伝えるニュース&解説コーナー。 バックナンバー一覧 鉄道各社は近年、障害者向けの割引制度などのサービス拡充を進めている。だが、現在の割引制度は障害者福祉の観点から不十分との声も根強い。割引を拡大する事業者と当事者の間に、どんな隔たりがあるのだろうか。(鉄
富山市中心部の大手モールで26日、歩行者と路面電車のみ車道を通行できるようにする「トランジットモール」が初めて民間主導で行われた。「歩行者天国」となった広々とした道路に、飲食や雑貨など51店とイベントブースが並び、大勢の家族連れが多彩な催しを満喫した。 富山新聞会館からユウタウン総曲輪内のウエストプラザまでの150メートル間が車両通行止めとなり、通りにはテントやキッチンカー、座って飲食が楽しめるテーブル、いすが並んだ。 トランジットモールに合わせて開かれた大手モールの定期市「越中大手市場」には、富山の旬の素材を使った料理や有機野菜、手作りのアクセサリー、バルーン教室などが集まった。ウエストプラザではバスケットボール男子・Bリーグ、富山グラウジーズのイベントやライブ、バルーンショーなどの行事も繰り広げられ、訪れた人は買い物や体験を楽しみながらまちなかを巡った。 ●富山新聞社に事務局 トランジ
鐘釣橋周辺の復旧に遅れ 黒部峡谷鉄道(黒部市黒部峡谷口、鈴木俊茂社長)は27日、トロッコ電車の今年の全線開通を断念すると明らかにした。年間を通して全線開通できないのは1971(昭和46)年の創業以来初めて。能登半島地震で沿線の鐘釣(かねつり)橋と周辺が損傷し、10月の開通を目指していたが、想定以上に工事に時間を要することが分かった。これに伴い県は同日、同鉄道の欅平(けやきだいら)駅を起点とする黒部宇奈月キャニオンルートの年内の一般開放を見送ると発表した。 鐘釣橋は終点・欅平駅の一つ手前の鐘釣駅近くにある。黒部峡谷鉄道によると地震直後の調査で、近くで落石があり、橋桁の鉄骨が曲がったほか枕木の一部が抜け落ちたことが分かった。近くの岩場で亀裂も確認され、同社は3月、全線開通を10月に遅らせると発表した。4月中旬に改めて調べたところ、岩場の岩盤が50センチほどずれており、工期が延びることになった。
JR西日本が、利用の低迷する木次線の出雲横田(島根県奥出雲町)―備後落合(広島県庄原市)間の在り方について、沿線自治体に相談する方針を明らかにした。 沿線の庄原市や奥出雲町、そして広島、島根両県は「廃止が前提なら応じられない」と警戒を強めている。JR西が「特定の前提は置かない」とした説明を、言葉通りには受け取っていない。 確かに、なぜ今なのかという違和感は拭えない。木次線と接続する芸備線の備後庄原(庄原市)―備中神代(岡山県新見市)間の存廃を3年以内で話し合う再構築協議会が、3月に始まったばかりだからだ。議論が深まる前に、JR側が木次線にまで言及したのは、同時並行での話し合いを望んでいるようにも受け取れる。さすがに拙速ではないか。 2003年に可部線の大部分、18年に三江線が廃線になった。木次線の行方も危ぶむ声はかねてある。人気だった観光トロッコ列車「奥出雲おろち号」が昨年11月で運行を終
福井県鯖江市は5月24日、ハピラインふくい鯖江駅のコンビニ跡などの空きスペース活用に向け、売店を設置運営する事業者を募集すると発表した。 活用できるスペースは待合室南側のコンビニ跡と駅長室の計60平方メートル。公募型プロポーザル方式で6月3日から事業者を募り、7月中旬に選ぶ。 事業者の提案内容を踏まえ、市が空きスペースを改修する。工事費などを盛り込んだ補正予算案を9月定例市会に提案する見込み。 ⇒back numberのサンドーム福井公演ゲストにVaundy 佐々木勝久市長は24日の定例記者会見で「駅利用者と周辺住民のサービス向上を図るためにもできるだけ早く活用方法をまとめ、議会に示したい」と述べた。
井原線を運行する井原鉄道(井原市東江原町)は元号を含めて「6」が並ぶ6月6日、年月日を入れた記念切符を発売する。開業当時に使われた「B型硬券」と呼ばれる厚紙タイプで、600枚限定。 備中呉妹駅(倉敷市真備町尾崎)の入場券になっており、「6.6.6」と印字。同駅では当日のみ取り扱い、午前6時6分から100枚(通し番号1~100)を販売する。吉備真備駅(同町箭田)では当日から同月末までの予定だが、途中でなくなれば終了する。1枚190円。 オンライン販売や通信販売も行う。 「4」並び、「5」並びも作ってきており「恒例企画としてファンに好評」と同社。縁起の良い「7」並びとなる来年の製作も既に計画中で「なじみのない人も今年から集めてみては」とアピールする。問い合わせは同社営業企画課(0866―63―2677)。 ◇ 水島臨海鉄道(倉敷市水島東栄町)も6月6日、ぞろ目の記念入場券を500枚限定で販売す
JRのOBらでつくる西日本鉄道OB会高岡支部の約130人は25日、南砺、砺波、高岡、氷見市の城端線、氷見線の18駅を掃除し、花の苗を植えるクリーンアップ作戦を展開した。 城端線二塚駅(高岡市二塚)では、近くに住む16人が花壇に生えた草を取り除き、マリーゴールドやコスモスなど5種類、100余株を植えた。城端線、氷見線はJR西日本からあいの風とやま鉄道への移管が決まっており、新幹線の運転士だった中山義雄事務局長(73)は「注目されているのできれいにしたい。やりがいがある」と話した。 (松村裕子) <ユースクが調べます!> 北陸中日新聞「Your Scoop(ユースク)~みんなの取材班」は、無料通信アプリLINE(ライン)でつながった皆さんからの暮らしの疑問や困りごとを記者がとことん掘り下げ、疑問の解消や社会・地域課題の解決を目指します。事件事故などの情報や写真・映像の提供、不正の告発も受け付け
10月から初乗り170円→200円に値上げへ 消費税の改定を除くと28年ぶり 家計への負担考慮し通学定期券は値上げせず 秩父鉄道 秩父鉄道(本社・熊谷市)は26日までに、国交省関東運輸局に旅客運賃改定を申請したと発表した。認可されれば、初乗り運賃(1~4キロ)は170円から200円に、1カ月定期も6250円から7560円に引き上げられる。10月1日予定の運賃の値上げは消費税率の改定による変更を除き、1996年以来となる28年ぶり。通学定期券は家計への負担を考慮し、運賃改定は行わず、現行運賃のままという。 同社は県北部を東西に結ぶ地方鉄道。羽生―三峰口(秩父市)間の輸送人員は1996年度の1110万人から減少の一途をたどり、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けた2020年度には529万人までに減少。旅客収入は18年度実績に対し、20年度は61・5%、21年度は73・3%。22年度は85・7
26日投開票の静岡県知事選で、リニア中央新幹線の静岡工区の工事着工に「推進」の立場を示す鈴木康友氏が当選した。ただ、選挙戦中にリニア工事を巡る岐阜県瑞浪市の水位低下問題が明らかになったことで、鈴木氏の姿勢にも慎重さが強まっている。県民の不安も高まる中、JR東海が工事着工に向かうには、懸案である水資源や環境保全の議論の加速、地元の理解を深めることの両立が欠かせない。 手続きは山積「現状を把握して、いろいろな課題に対応する」。鈴木氏は当選後にリニアについて、こう強調した。 川勝平太前知事は静岡工区でのトンネル掘削による大井川の水量減少などを懸念し、工事着工を認めてこなかったが、新知事の下では議論が進展するとの見方もある。だが、鈴木氏も「自然環境の保全の問題はきちんとやる」として環境影響の検証を続ける方針で、着工の判断時期については見通しが立っていない。 静岡工区を巡り、JR東海はまだ着工の入り
新しい運賃箱。「Xデー」を迎えると、自動で釣り銭を受け取ることができるようになる=京都市右京区で、南陽子撮影 京都市バスの運賃箱が12月に「両替式」から「自動釣り銭式」に変更される。市交通局は現在、運賃箱の交換作業を進めており、同月までに810両ある全車両の交換を終える予定。その後、年内の「Xデー」に、長年親しまれてきた両替式から一斉に切り替える。 1928年から運行する市バスが、自動釣り銭式を採用するのは初めて。釣り銭式は首都圏では主流だが、関西では大阪シティバスの先例はあるものの、珍しいという。 両替式はバスを降りるまでに時間がかかり、続いて降車したい人が足止めされたり、停車時間が長引いてダイヤが乱れたりする原因になっていた。一方、釣り銭式は、小銭を持ち合わせていなくても両替をする必要がない。1000円札を両替して230円の運賃を払う場合、20~30秒ほどかかるが、釣り銭式だと4秒に短
静岡県知事選で当選確実となり、万歳をする鈴木康友氏(右から2人目)ら=静岡市葵区で2024年5月26日午後11時21分、北山夏帆撮影 26日投開票の静岡県知事選で、リニア中央新幹線の推進を掲げた、前浜松市長の鈴木康友氏(66)=立憲民主・国民民主推薦=が初当選した。リニアの工事に反対してきた川勝平太前知事が去ったことで、「国家プロジェクト」と言われるリニア計画は前に進むのか。選挙期間中には、リニアのトンネル工事が行われている岐阜県で井戸の水位低下が発覚し、関係者からは「問題解決には、まだ何年もの時間がかかる」との見方も出ている。 鈴木氏、リニアに前向き姿勢 「基本は推進していく。ただ、川勝前知事が提示された、水や南アルプスの環境問題がある。一つ一つの課題に現実的な解決を見つけることが、結局は推進につながる」。当選から一夜明けた27日午前、鈴木氏は報道陣にそう語った。
枯れたことがない「天王様の井戸」の底からは、あるはずの水が消えていた=岐阜県瑞浪市で2024年5月21日午後3時39分、真貝恒平撮影 井戸の底に浮かび上がる幾多のひび割れは、水源に恵まれた地域に走った衝撃を物語っていた。JR東海が進めるリニア中央新幹線事業の前に立ちはだかるのは、静岡県の水問題だけではない。リニアのトンネル掘削工事が行われていた岐阜県瑞浪市では2月、個人用の井戸やため池など計14カ所の水位低下が発覚した。瑞浪市の現場を歩くと、水枯れした井戸を前に立ち尽くす住民の姿があった。【真貝恒平】 <主な内容> ・井戸は信仰と豊かな水源の象徴 ・トンネル工事一転「即時中断」 ・「リニアのメリットない」 ・JR東海の対応「検証が必要」 名古屋市中心部から車で約65キロ。今月21日、いくつかの山あいを抜けると、のどかな田園風景が広がる盆地の瑞浪市大湫(おおくて)町にたどり着いた。稲が植えら
2022年の大雨で被災し、運休が続く青森県のJR津軽線蟹田―三厩間(28・8キロ)を巡り、沿線自治体のうち廃線に一貫して反対していた今別町の阿部義治町長は23日、復旧を断念する意向を表明した。JR東日本が提案しているバス転換の協議に応じる方針だ。県も同日、JR案を容認すると表明。地元が一致したことで、同区間は廃線の見通しとなった。 沿線自治体の首長らによる検討会議が青森市内で開かれ、小谷知也副知事が「将来も地域交通を確保するには鉄路廃止もやむを得ない」と県の立場を述べた。これを踏まえ阿部町長が「鉄路にこだわり続けても議論が進展せず、沿線や町のためにならない。苦渋の決断だ」とバス転換の受け入れを表明した。
近鉄が販売中のデジタルきっぷ。購入したQRコードをスマートフォンの画面に表示させ、自動改札機にかざせば乗車できる=近鉄提供 奈良、和歌山方面の旅に 近畿日本鉄道と南海電鉄は、QRコードをかざすだけで乗車できる「デジタルきっぷ(乗車券)」を販売している。購入から乗車までスマートフォン一つで完結できる。難波(大阪市)から奈良、高野山(和歌山県)、京都から奈良まで、訪日旅行者らを中心に誘致の強化や購入時の混雑緩和を狙う。 近鉄が発売したデジタルきっぷは、IT企業テンセント社が提供するメッセージングアプリ「微信(WeChat)」内の訪日旅行者向けミニアプリ「旅日」で購入できる。中国からの訪日旅行者らの利用を目指す。購入したきっぷはアプリ内のマイページに追加され、自動改札機のリーダーにQRコードをかざすだけで乗車で…
JR久留里線の久留里(千葉県君津市)―上総亀山(同)間9・6キロの存続を求める住民がつくる「久留里線と地域を守る会」(三浦久吉代表)が26日、同市の上総公民館で開かれた。地域交通検討会議が、代替交通を検討する方向性を打ち出したことについて、「廃線に向けて動き出している」と反対するアピールをまとめた。 JR、県、市がつくる検討会議は2月の記者説明会で廃線前提ではないとしつつ、「現状の公共交通の不便さからくる沿線住民からの切実な要望に応える形で、今後は現実的な方法の具体策を話し合う」としていた。 26日に開かれた総会は「3月の市議会の部長答弁では検討会議で代替交通の話はされていないという。『代替交通検討』は一部の検討会議委員の独断的な発言ではないか」と批判。「会議は非公開で密室の中で進められている」と検討会議のあり方に疑問を呈した。 その上で「議論しなければならないのは代替交通検討ではなく住民
JR東日本は7~9月に、新宿駅から白馬駅(長野県白馬村)に向かう夜行の臨時特急「アルプス」を走らせる。首都圏と松本・白馬方面を結ぶ夜行列車の運行は6年ぶり。早朝から登山をしたい乗客の需要にこたえたという。 「アルプス」は9両編成で、全車指定席。現在は首都圏と伊豆半島を結ぶ特急「踊り子」の車両を使う。 運転日は、出発日ベースで7月12日と8月9日、9月13、20日。祝日や振り替え休日で3連休になる直前の金曜日に設定した。新宿駅を午後11時58分に出発し、白馬駅に翌日の午前6時22分に到着する。 JR東日本長野支社によると、首都圏から松本・白馬方面に行く夜行列車はかつて、急行「アルプス」が2002年まで、その後は快速「ムーンライト信州」が18年まで走っていた。今回、臨時で夜行の特急を運行するのは、夏の信州に観光客を呼び込むキャンペーンの一環という。(小山裕一) ","naka5":"<!--
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