世界中で、民族差別や人権侵害などがテーマになるとき、ウイグル族と中国政府の関係に注目が集まっています。 中国政府は「テロとの戦い」であると説明し、人権団体は明らかな「民族弾圧」が起こっていると主張しています。 いったい何が起きているのか、またそれはなぜなのか、歴史を遡りながら分析していきます。特に大規模な入植政策に注目です。 新疆ウイグル自治区の基本情報場所中国北西部に位置しますが、カザフスタン、キルギス、タジキスタンなどの中央アジア諸国に隣接しています。 後に、略史で説明しますが、イスラム教徒であるウイグル族が中国から独立しようとする動きは昔からありました。しかし1990年代以降、ソ連崩壊に伴い、中央アジア諸国が独立した時、新疆ウイグル自治区でも独立運動が活発になりました。 政治的には中国内にありますが、民族・宗教的には漢族より中央アジアの人々に近いものがあります。 略史ウイグル族とは、