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字体字形に関するFeZnのブックマーク (117)

  • 【「涼」と「凉」】: ほぼ文字についてだけのブログ(tonan's blog改)

    トナン・大熊肇の(ほぼ文字についての)覚え書きです。 充分に検証していないこともありますので、眉につばをつけてご覧ください。 連絡先:hajimeアットマークtonan.jp(「アットマーク」を「@」に変えてください) 『文字の骨組み』2刷の間違いとご指摘 『文字の骨組み』初刷の間違いとご指摘 『文字の組み方』訂正箇所 「涼」と「凉」は異体字として扱われている。 説文篆文では偏が「水」だから、干禄字書(拓版は摩滅していて見えないので江戸版を参照)は「涼」を〈正〉とし、「冫+亰」を〈俗〉としている。「凉」は載っていない。五経文字に「冫は訛」とある。 中国では古くは「氵」が書かれていたが、唐代末(懐素の頃)以降は「冫」が多くなる。 我が国には「氵」と「冫」の両方が入ってきたようだ。 平安時代になっても藤原行成は「氵」と「冫」の両方を書いている。 弘道軒に「涼」と「凉」の両方があるが、「涼」

  • IPAmj明朝の「えんにょう」 | yasuokaの日記 | スラド

    文字情報一覧表で、IPAmj明朝Ver.000.01の各グリフをチェックしていたのだが、やはり「えんにょう」の周辺がかなりまずい。第12分冊のMJ011110とMJ011111のように、全く同じグリフが2つずつ収録されてしまっている。これらは来、「えんにょう」の筆押さえの有無を別々のグリフとして収録すべきところ、筆押さえをあえて全て無くしてしまったために、こういう訳のわからないことになってしまったのだ。 もちろん、IPA側にも言い分はあって、これらの筆押さえを無くしたのは、平成20年度『汎用電子情報交換環境整備プログラム成果報告書』のデザインコンセプトに合わせた、ということだ。ただ、そうであれば、たとえば戸籍統一文字の108280と108310を見分ける方法は、もはや残されていないのだから、これらに別々のグリフID(MJ011110とMJ011111)を割り当てるということ自体ナンセンス

  • 神崎正誼の崎の字 - 楷書活字

    片塩論文72ページで、〈「神崎正誼の死亡公告」〉というところと、74ページの〈「神崎」は「神崎」と〉(二カ所)というところだけ、「粼」U+FA11をわざわざ使っている。 弘道軒清朝で印刷された「崎」を明朝体で再現しているのだが、こんなことが必要でないことをむしろ書いておくべきだろう。 二つの書物、 官員名鑑 明治10年5−12月 神崎正誼編 東京:弘道軒,明10−11 著者標目 : 神崎,正誼(1837−1891) 著者標目よみ : カンザキ,マサヨシ(1837−1891) 西暦年 : 1878 と 官員録 明治10年6月−11年7月 日暮忠誠編 東京:拡隆舎,明10−11 著者標目 : 日暮,忠誠 著者標目よみ : ヒグレ,チュウセイ 西暦年 : 1878 との、同じ箇所を見比べれば分かる。 「長崎県」の「崎」の字に幾つも種類があると考えますか? 「書体差」とはこういうことである。

    神崎正誼の崎の字 - 楷書活字
  • 『字体変遷字典(仮)』什仁仏佛从従從仍仄仆仂以: ほぼ文字についてだけのブログ

    トナン・大熊肇の(ほぼ文字についての)覚え書きです。 充分に検証していないこともありますので、眉につばをつけてご覧ください。 連絡先:hajimeアットマークtonan.jp(「アットマーク」を「@」に変えてください) 『文字の骨組み』2刷の間違いとご指摘 『文字の骨組み』初刷の間違いとご指摘 『文字の組み方』訂正箇所 【仏・佛】「仏」は遅くとも南北朝の頃には使われていた。日では「仏・佛」両方が使われてきた。「仏」の旁の「ム」が何も意味するのか不明。康煕字典では「仏」は「佛」の古文となっているが、実資料は見えない。 【从】康煕字典では「從」の字とされている。「従・從」で活字の漢字要覧と手書きの漢字整理案の字体が異なるのが興味深い。 【仂】国字の「働」の略字と字体衝突。 【以】「以」と「㠯」は異体字。「㠯」は丸い刃がある鋤のような農機具だという。「以」は、これまで「㠯」に「人」を加えた字

  • 字体のはなし:財前謙|明治書院

    手書きのための漢字字典 第2版 財前 謙 編著 定価 1,995円(体 1,900円) ISBN978-4-625-38403-5 2011年3月28日 改定常用漢字2136字について、1文字ずつ手書きの文字 と活字の相違を明らかにし、手書きの規範を示しました。 第2版では、漢字表にさらに通用字(異体字)や中国簡体字 などを併記して、多様な字体が一目して理解できます! 字体のはなし-超「漢字論」- 財前 謙 編著 定価 1,260円 (体 1,200円) ISBN978-4-625-63409-3 2010年12月2日 手書きと印刷活字の漢字の違いや、楷書・行書、明朝体・宋朝体など、 漢字のさまざまな字体の不思議について、具体的に身近な例を盛り込み ながら解説。 書を読み進めていけば、自信をもって漢字の運用ができるようになる。 常用漢字表の大改定後の今こそ、読んで知っておきたい一冊!

  • マイクロソフト、Windows 7のMS系フォントをXP互換に戻すパッケージを公開

  • InDesignにおけるJIS04基準フォントのウマヤ化け問題 - 帰ってきた💫Unicode刑事〔デカ〕リターンズ

    InDesign CS4で「厩」を入力・選択し、字形パネルをダブルクリックしてCID+13647に置換。フォントは(たとえば)小塚明朝Pr6N。そのウェイトを変更してみる。と、CID+13412に化ける(下図)。 このグリフ化けのおもしろい点は、cmapテーブルもaaltテーブルも共通だと思われるフォント間で(ウェイトの違いのみで)化けていること。以下、化ける理屈(推測)について、大雑把に述べる。 InDesignにおけるaalt(すべての異体字)タグを利用したグリフ置換のメカニズムは、cmapテーブルまたはaaltテーブルが異なるフォント間では、基的にうまく機能しない。実際、InDesign 2では、いろいろ化けていた。 CS以降のInDesignでは、Adobe-Japan1-4とAdobe-Japan1-5のcmapテーブルの違いおよび2系統存在するaaltテーブルの違いへの対策が

  • 職權による戸籍の誤字俗字訂正についての話 - くうざん、本を見る

    Tue, Sep 08 13:59  交換を通して、某放送局から電話がかかってきたのだが、ケータイのペコペコ音声で、しかも途切れ途切れ、イライラしてきて、掛け直してくれと言おうとしたがその前に切れた。しばらくして交換の人が同じ人からの電話というので、固定電話から掛け直してほしいと伝えてもらうように言った。 14:05  まったく興味のない話題でもなかったが、先方の関心とこちらの興味が一致する保証もないし、途切れ途切れのペコペコ音声は当に嫌いだし。しかし、ケータイ電話って、結構大きなデータを遣り取りするくせに、何であんなに音質が悪いんだ。PHSを見倣え。 15:32  @kuzan その後、電話は鳴らない。席を外してた時もあるが。  [in reply to kuzan] 16:53  @kuzan 電話かかってきた。調べないとものが言えない話なのでなぁ。  [in reply to ku

    職權による戸籍の誤字俗字訂正についての話 - くうざん、本を見る
  • 無題ドキュメント

    『新常用漢字表(仮称)』をめぐる議論 シンニュウの点の数について 6/19/2009のNHK総合テレビ『クローズアップ現代』でも取り上げられたが、『常用漢字表』の改定に際して『表外漢字字体表』から取り込まれて追加されるシンニュウを要素とする漢字の点の数を、『表外漢字字体表』の例示字形のまま2点にすべきか、従来の常用漢字に合わせて1点にすべきか、という議論について考える。結論から言うと、議論自体が無意味である。理由は以下のとおり。 シンニュウの点は、手書きでは1点に見える形で書かれてきた。明朝体では2点に見える形でデザインされてきた。だから、同じ文字が、異なる技術で実現される場合の表現形式の差異なのである。明朝体では2点であっても、同じ文字を手書きでは1点で書くのであり、その逆も真である。つまり、1点か2点かという問題設定自体が論点相違の誤謬である。1点か2点かの問題ではない。これに関連して

  • 新常用漢字 之繞の1点2点についてのナンセンスな議論

    『新常用漢字(仮称)』に追加される印刷標準字体について、その之繞を従来の常用漢字の1点の形に統一すべきだという意見をしばしば聞く。教育関係者のあいだにその考えが多いらしい。たしかに、「統一されている」ことの利点がないわけではないが、だから1点に統一すべきだという主張は、論理の飛躍した暴論である。完全なナンセンスだと思う。その理由は以下のとおり。統一されているのが良いなら、なぜ之繞を含む文字のすべてを2点に統一するオプションも検討しないのか。そもそも、印刷書体に明朝体を使う以上、2点の方が歴史的に正しい(あるいは多数派だ)。1点の之繞の方が珍奇なデザインだ。だから、表外漢字字体表では2点にしたのではないか。それは、表内と表外との違いだ、というのは詭弁にすぎない。統一した方がよい、という論理なら、なぜ表外漢字字体表を1点に統一しなかったのか。表内と表外を意図的に違わせる根拠はない。表外漢字字体

    新常用漢字 之繞の1点2点についてのナンセンスな議論
    FeZn
    FeZn 2009/05/22
     >"漢字教育というものには、手書きの文字と印刷書体における1点と2点との差異は、文字を読む上では捨象できること、手書きの場合には1点で書くこと、が含まれていて当然なのだ。" あたまいたいっす。うーむ。
  • 日本新聞協会が《「『新常用漢字表(仮称)』に関する試案」への意見》を提出 - もじのなまえ

    小熊さんからお知らせいただきました。折りからパブリックレビューが募集されている「新常用漢字表(仮)」ですが、3月24日に日新聞協会が意見書を公開しています。 「『新常用漢字表(仮称)』に関する試案」への意見(PDF / 159KB) 内容としては一部の字種の入れ替えと、音訓の追加、そして略字体の掲出をもとめています。とくに掲出字体については、印刷標準字体がすでに定まっていることを勘案し、〈「表では常用漢字表内の整合性を保つため、追加字種についても簡易慣用字体、部首許容の字体を掲げたが、これは印刷標準字体に従って改定されたJIS(X0213)の字体の変更を求めるものではない。印刷標準字体としての字体の基準は変わらない」と付記〉することを提案しています。 まずは一報まで。

    日本新聞協会が《「『新常用漢字表(仮称)』に関する試案」への意見》を提出 - もじのなまえ
  • field-ex

    FeZn
    FeZn 2009/03/18
    >"JIS2004とJIS90 字体変更122字と追加655字の777文字の Vista Font文字を検索マーキングし抽出します"
  • 旧字体で気にかかること_01 - なんでやねんDTP・新館

    InDesign上(あるいはテキスト段階)で一括変換して旧字体を使用するにあたっては、地名・人名・書名など固有名詞に注意しなければならないのは当然だが、もう一つ。 当用漢字表/当用漢字字体表あるいは常用漢字表の制定時に字体整理され、元は別字だったものが一方の字の新字体とされたため区別がつかなくなったモノがあり、『新潮日語漢字辞典』によると以下のモノがそれに該当する(見落としがあると思うが……)。 医/余/仮/台/予/亘/体/姫/担/欠/浜/灯/県/秘/糸/虫/蚕/証/豊/錬/芸 「弁」がヌケていた。が、私の処理では【 】で括ることにしているので…… ●「予」は、一人称として用いる場合や「与える」意味として用いる場合(予奪)は旧来から新字体を使用する。 ●「余」は、一人称として用いる場合は旧来から新字体を使用する。 ●「欠」は、あくびの意味に用いる場合(欠伸)や「ケン・カン」と音読する場合

    旧字体で気にかかること_01 - なんでやねんDTP・新館
  • 朝日新聞の「新」 - 文字の裏通り

    朝日新聞の「新」はちょっと変わった形。左下の「木」の部分の横画が一多い。朝日新聞以外では、なかなかお目にかかれない。 なかなかお目にかかれない、と思っていたのですが、たまたま通りかかった路地で、「日商業新聞」の看板が……。 朝日新聞の「新」でした。 探してると出会えるものですね。

    朝日新聞の「新」 - 文字の裏通り
  • Windows 7(のメイリオ)はIVSに対応する気が無ぇんだべか - 日本語練習虫

    IVS(Ideographic Variation Sequence)は己が「ウェブで新字・訛旧仮名」派から「ウェブで旧字・訛旧仮名」派さ転向する際の切り札あるひは隠しダマだ、とか思ってた己、出遅れたと思ひつつWindows 7ベータば入手した。 しろもじさんによるとメイリオ ver.6.01では“残り”の補助漢字も追加されたさうだし*1、異体字シーケンス対応への期待が高まる一方の己。 確か手ごろな例文を小形さんが『もじのなまえ』に載せてたハズ――と、「[テスト]はてなのサーバは異体字シーケンスをどう解釈するか」といふ記事*2ば読み返して、公開当時に読んでた筈の己も含めて、《通信用(情報交換用)のエンコーディングスキームがeuc-jpであるところの「はてなダイアリー」に、十進の数値文字参照で異体字シーケンスを記入してるんだから、「&」「#」「n」「n」「n」「n」「n」「n」「;」(nは自

    Windows 7(のメイリオ)はIVSに対応する気が無ぇんだべか - 日本語練習虫
  • 「拡張漢字CとGlyphWiki勉強会」に挑んでみた土曜日。 | FeZn/Bookmark

    さてさて、1/18の日付でupするのは1/17[土]の出来事。実際にupしているのは1/22というこの矛盾。まあそんなことはさておき、「拡張漢字CとGlyphWiki講習会」に関するメモ(に過ぎないもの)を、ここにまとめておく次第。(まとまってない、というツッコミは受け付けます……) ※公開webで書いてはマズイものは削ったハズですが、なお問題ありましたらご教示ください。m(_ _)m ※あと、急いで打ったので、誤字や、文字規格関連の数値に間違いがあるかもしれません。 ※それに、なにぶんこの分野は(「も」?)不勉強で、聞き取りきれなかったこと、意味を取り違えたこととかも多分あると思います。はい。 正確なことについては、mashabowさんが理解されていると思うので、下記をご参照あれかしー。 ■ 拡張漢字C & GlyphWiki勉強会と、「世田谷でみかけた書体」展関連トークイベントに行って

    「拡張漢字CとGlyphWiki勉強会」に挑んでみた土曜日。 | FeZn/Bookmark
  • メイリオとAdobe-Japan1でUnicodeとの対応が異なる漢字 - 帰ってきた💫Unicode刑事〔デカ〕リターンズ

    メイリオとAdobe-Japan1-5の漢字レパートリを構成する各グリフは、概ねGID、CIDの並び順によって対応付けことができる(下図。メイリオの第1水準漢字は頻度順なので並びが違う)。が、いろいろややこしい例外が存在する。 たとえばAdobe-Japan1では、「筆押さえのある靱」が(JIS90の)第2水準ブロックに、「筆押さえのない靱」がSupplement 4漢字ブロックに収録されているが、メイリオではこれが(並び順を基準とすると)逆転している。この例では、グリフとUnicodeマッピングが同時に逆転しているため、互換性の問題はない。以下の図では、横軸が並び順の対応を、赤線がUnicodeマッピングを、青線がグリフの対応を示す。 下図の例では、並び順とグリフの対応は逆転しておらず、Unicodeマッピングのみが逆転している。このような例では、フォントを変えればU+5307を表現する

    メイリオとAdobe-Japan1でUnicodeとの対応が異なる漢字 - 帰ってきた💫Unicode刑事〔デカ〕リターンズ
  • メイリオ ver. 6.01 で変更されたグリフ - しろもじメモランダム

    Windows 7 Beta に付属しているメイリオ ver. 6.01 では、いくつかのグリフが変更されている。FontForge の「フォントを比較」を使って、アウトラインの変更を調べてみた結果、以下の6グリフが変更されていた。 「○◇□△」 上から4つ、○◇□△は、すべて字面が大きくなっている。メイリオ5.00では従来の和文フォントに比べてこれらの文字が小さく作られていたが、これを戻したことになる。メイリオ5.00の小さい○◇□△では違和感が大きかったのだろう。 ただ、●◎◆■▲▽▼ などはなぜか変更されていない。 ○●◎◇◆□■△▲▽▼ の11文字は JIS X 0208 に収録されており、あちこちで多用されているので、ちゃんと一貫性を持たせてほしいところ。 「ぁ」 メイリオの「あ」は、3画目の起筆が突き抜けない形になっているが、ver. 5.00 では「ぁ」だけが突き抜ける形にな

    メイリオ ver. 6.01 で変更されたグリフ - しろもじメモランダム
  • メイリオは補助漢字をサポートしている(ver. 6.01では) - しろもじメモランダム

    今までのメイリオ(ver. 5.00)が収録している漢字のレパートリーは Adobe-Japan1-5 のそれと同じであり、補助漢字(JIS X 0212)を完全にはサポートしていなかった。 メイリオは補助漢字をサポートしていない - Mac OS Xの文字コード問題に関するメモ で、Windows 7 付属のメイリオ ver. 6.01 では、補助漢字をすべて含むように収録グリフ数が増加した。新たに収録される漢字は GID+21754〜23706 の1953グリフで、以下の1953文字。 丵乜乣乨乴乵亗亯仛仢仨仯仾伂伈伒众伳伵佀佂佋佌佒佣佮佱佹侁侉侌侎侐侓侙侟侹侻侼侽 俀俁俆俈俌俜俢俰俼倇倊倗倝倰倲倳倵偅偊偑偒偙偠偧偭偱傁傃傄傆傊傐傛傟傠傡傯傰傹傽 僀僓僜僝僟僢僤僶僺儙儜儝儣儧儨儬儭儯儱儴儹兂兏兓兘兦兾冎冿凂凒凕凥凲凷刘刢剅剘剟 劀劅劕劖劗劚劥劧劰劶劷劸劽勄勆勏勔勜勥勨勪勬勴勶匌匓匘匛匞

    メイリオは補助漢字をサポートしている(ver. 6.01では) - しろもじメモランダム
  • 【新国語断想】塩原経央 当用漢字字体表 害とわかれば廃棄が一番 (1/3ページ) - MSN産経ニュース

    新常用漢字表(仮称)の審議を進めている文化審議会国語分科会の漢字小委員会はこのほど、追加字種の字体案を公表した。追加字種の字体は従来の通用漢字の字体と整合性が取れないものもあるが(1)表外漢字字体表の印刷標準字体、いわゆる康熙(こうき)字典体とする(2)「曽」「麺」「痩」については表外漢字字体表に掲げた簡易慣用字体を用いる-というものである。 議事録によって、この案に至るまでの審議委員の発言内容を読んでみると、新漢字表は先例に倣えば内閣告示・内閣訓令となり、表外漢字字体表は国語審議会の答申に過ぎないから、追加字種の字体は常用漢字に準じた字体にせよということを主張した複数の委員がいて、そのような漢字観で国語の基にかかわる文字についてよくぞ審議できるものだと、暗澹(あんたん)たる思いを禁じ得なかった。 字体についての混乱の大は昭和24年の「当用漢字字体表」である。これは戦後国語政策を貫く思